街のパトロール隊員と激突!血まみれの母を見て泣き叫ぶ男児の動画が話題に―海南省三亜市

Record China    2012年2月21日(火) 10時33分

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20日、中国・海南省三亜市で飲食店を営む女性2人と市街のパトロール隊員の間で発生した激しい衝突の模様を収めた動画がインターネット上に出回り、次々と転載されて話題になっている。写真は事件が発生した飲食店。

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2012年2月20日、中国・海南省三亜市で飲食店を営む女性2人と市街のパトロール隊員の間で発生した激しい衝突の模様を収めた動画がインターネット上に出回り、次々と転載されて話題になっている。南海ネットの報道。

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事件は1月15日、三亜市のある路地で発生した。朝食用の肉まんなどを商う飲食店が調理に使うせいろを店外に出していたところ、そこへ「城管」と呼ばれる街のパトロール隊員がやって来た。城管は、「このせいろが公の道路を占領している」として経営者の女性に注意したのだが、その横柄な口調に腹を立てた女性は頑として聞かず。そのうち、城管はこのせいろを没収しようとした。逆上した女性はそれを取り返そうとする。彼女の言い分は、「せいろは道に置いていたのではなく、店の入り口に置いていただけ。他にも物で道路を占領している店舗はいっぱいあるのに、なんでうちだけ?」とのこと。そのうち、女性の妹がもみ合いに加わり、城管はそばにあったプラスチック製の椅子で妹の頭部を殴打。妹は頭に4針のけがを負い、全身は血まみれに。女性も頭部に2針のけがを負い、城管自身も負傷したという。

この事件について、城管を管轄する地元当局は事件の存在を認めたうえで、「この地区では一部の店舗によって道路の衛生状態も劣悪なものになっており、交通や人通りにも影響していた。住民から通報があって取締りを行った」と説明。最初に暴力をふるったのは女性側との主張だ。しかし、都市部の秩序を管理し、地方条例の執行を担っているこの「城管」というパトロール要員、しばしば市民に対する粗暴な行いで社会問題となっているのは事実だ。暴力沙汰も珍しくはない。

結局、女性2人は7000元(約8万8000円)の慰謝料で和解に応じ、事件は一件落着。しかし、この様子を収めた動画がインターネット上に出回ると、みるまに話題を呼んだ。

1分8秒の動画は、激しく泣きわめく男児の姿が衝撃的だ。彼は女性の8歳になる息子。血まみれで路上に横たわる母親を見て、心理的に大きなショックを受けたという。ショックのあまり、母親が入院している間は一度もお見舞いに来る勇気がなく、街中で城管を見かけると怯えるようになったという。これに対して、ネット上では「狂ったように泣いているけれど、彼の中にはもう憎しみという感情が植えつけられているだろう」「この子のメンタルケアを上手にしてあげなければ」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/愛玉)

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