重病の祖父のため、新郎抜きで「ウェディングフォト」を撮影した女性

人民網日本語版    2018年3月31日(土) 1時40分

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符雪薇さん(25)は3月9日、あるストーリーが隠されている「ウェディングフォト」をSNS上に投稿したところ、瞬く間に約5千件の「いいね!」と500件以上のコメントが寄せられ、多くの人が「見て泣いてしまった」と投稿した。

符雪薇さん(25)は3月9日、あるストーリーが隠されている「ウェディングフォト」をSNS上に投稿したところ、瞬く間に約5千件の「いいね!」と500件以上のコメントが寄せられ、多くの人が「見て泣いてしまった」と投稿した。写真に写る符さんは、純白のウェディングドレスを身にまとい、ウェディングベールをなびかせている。そんな彼女のそばに写っているスーツ姿の男性は、腰がやや曲がり、杖をついている。「新郎」がいないこの「ウェディングフォト」で、父親役を演じているのは符さんの祖父だ。成都商報が伝えた。

符さんの両親は、彼女が小さい時に離婚。しかも2人とも仕事で忙しかったため、彼女は祖父母に育てられて大きくなった。祖父の名は符其全さん。家の中では絶対的な家長である符其全さんだが、孫娘に対してだけは例外。物質面では、孫娘に不自由な想いをさせまいと、彼女が欲しいというものは何でも与えるだけでなく、その上こっそりお小遣いまでくれていたのだという。彼女は祖父と孫娘という関係にも関わらず、時には祖父のことを友人のように感じ、日常生活で面白いことがあると、何でも祖父と分かち合い、しょっちゅう祖父母を街に連れ出したり、旅行に連れて行ったりしたほか、若者向けのバーやカラオケにも、祖父母に体験してもらおうと2人を連れていったこともあったという。ついには祖父の記憶を永遠にとどめようと、祖父をデザインしたタトゥーまで入れてしまったというから驚きだ。

そんな祖父もすでに87歳。若い頃に負った古傷が原因で、歩行も困難になっているだけでなく、心臓病も患っているという。2017年には再度入院した祖父を見て、祖父母孝行の符さんは、「歳月人を待たず」ということを実感したという。彼女は、それまで結婚について考えたことはなかったが、自分の結婚式に祖父がいないことなど考えられないと思った符さんは、祖父と一緒にウェディングフォトを撮影しようと思い立ったのだという。

教会で、純白のウェディングドレス姿の符さんは、足元のおぼつかない祖父を支えてレッドカーペットの上を歩いた。その様子は、まるで、祖父が彼女にとって一生で最も大切な時間に付き添っているようだった。これは本当に特別なウェディングフォトであり、そこに記録されたのは、「愛」ではなく「家族愛」だと言えるだろう。このように感謝を示すには、行動することが必要であり、たとえ故郷を離れ、必死に人生を切り開こうとしているときも、故郷にいる老人のことを忘れてはならない。彼らにより多くの関心を寄せ、日常生活におけるより多くの出来事を彼らと分かち合う必要がある。歳月は瞬く間に過ぎていき、後から後悔しても遅いからだ。符老人が一日も長く孫娘との時間を共有できることを願ってやまない。(編集KM)

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