中朝首脳会談、習近平氏が破った4つの慣例―米華字メディア

Record China    2018年3月29日(木) 15時50分

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28日、米華字メディアの多維新聞は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が25日から28日まで中国を非公式訪問し、中国の習近平国家主席と会談したことに関連し、「習近平氏は4つの慣例を破った」と報じた。写真は北京の人民大会堂。

2018年3月28日、米華字メディアの多維新聞は、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が25日から28日まで中国を非公式訪問し、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談したことに関連し、「習近平氏は4つの慣例を破った」と報じた。

記事は、トウ小平江沢民胡錦濤の時代に、金正恩委員長の祖父の金日成(キム・イルソン)主席と父の金正日(キム・ジョンイル)総書記が複数回中国を訪れたことを挙げ、「3世代の訪中に関する中国の報道を比べると、金正恩委員長の今回の訪問が、習近平主席から破格の接待を受けたことが分かる」とし、習主席が次の4つの慣例を破ったと指摘した。

記事が最初に挙げたのは「習近平主席が金正恩委員長のために歓迎式典を開催したこと」だ。式典には中国から李克強(リー・カーチアン)首相、王滬寧(ワン・フーニン)党政治局常務委員、王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席らも出席するなど「事実上の国賓訪問待遇」となった。一方で、1989年に金日成主席が、2001年と04年に金正日総書記が訪中した際には歓迎式典は開かれなかったという。

2つ目は「習近平主席と彭麗媛(ポン・リーユエン)夫人が、金正恩委員長と李雪主(リ・ソルジュ)夫人のために歓迎宴会を開き、芸術パフォーマンスを共に鑑賞したこと」だ。金日成主席と金正日総書記の訪中時、中国側は歓迎宴会を催したが、芸術パフォーマンスは用意されなかったという。

「夫人外交が展開されたこと」もこれまでの慣例を破るものだという。金正恩委員長は李雪主夫人とともに訪中したが、金日成主席と金正日総書記の訪中時には夫人を同伴しなかったという。

そして最後は「金正恩委員長訪中を伝えたのが中国国営新華社通信であること」だ。金日成主席と金正日総書記の訪中時には、中国共産党中央対外連絡部が報道を管轄したという。記事は、国営通信社が金正恩委員長訪中を伝えたことについて「中朝関係を国家間の交流と位置付け、伝統的な兄弟関係を弱めたい思惑が中国側にあるかもしれない」と論じた。(翻訳・編集/柳川)

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