中国空軍が「異例」の大規模軍事訓練、トランプ政権への警告か―中国メディア

Record China    2018年3月30日(金) 0時30分

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28日、環球時報は中国空軍がH6K爆撃機12機による大規模な訓練を実施したと報じた。写真は爆撃機。

2018年3月28日、環球時報は中国空軍がH6K爆撃機12機による大規模な訓練を実施したと報じた。

記事は「中国空軍が3月27日、空軍の『神威大隊』が所属する師団でH6K『戦神』爆撃機12機が出動して実践軍事訓練を行ったと発表した。この情報は主に、『神威大隊』の宣伝とのタイアップで伝えられたもののようだ。同大隊は1996年3月に中国南東の沿海部で大規模な軍事演習を実施した際に出色の成果を見せたことから、中央軍事委員会から表彰され『神威大隊』の称号を受けたという」と伝えた。

中国の軍事専門家によると、今回訓練を行ったとされるH6K爆撃機は1機あたりの最大弾薬搭載量が15トン前後であり、理論上では12機で計180トンの弾薬を一度の出撃で投下することができるという。「長剣」巡航ミサイルなら計72発を携えてピンポイント攻撃ができるとのことである。

専門家は「今回の情報を見ると、従来とは異なり哨戒機、給油機、戦闘機、電子偵察機などの参加について発表されていない。『神威大隊』が所属する師団が単独で爆撃機の遠距離実践訓練をしたようだ」と分析している。

記事は「国際的に見ても、12機の大型爆撃機が同時に出動する状況は珍しい。敵の大型地上防空システムに壊滅的な打撃を与える力を持っており、今回の情報発信は、間違いなく外に向けた発した強烈なシグナルであるとの分析もある。中国の海軍、空軍は夏が訓練のピーク。春と夏の端境期に1つの師団だけで12機の爆撃機を出動させたことは、空軍が例年よりも訓練の強度を高めていることの表れだ」と伝えた。

また、先日トランプ米大統領が「台湾旅行法」に署名し、米政府高官が台湾を訪問したことを指摘。「外に向けて、国の主権と領土の完全性を守るうえでのわが国の堅い決心と意思を伝える目的かもしれない」としている。(翻訳・編集/川尻

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