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2日、中国の教育現場で長年採用されてきた「三好学生」という評価制度を改変すべきだという動きが出てきている。写真は浙江省寧波市の小学校に設置された「栄誉壁」。優秀生を掲示する。
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2012年2月2日、中国の教育現場で長年採用されてきた「三好学生」という評価制度を改変すべきだという動きが出てきている。北京実験第二小学校の李烈(リー・リエ)校長は、「学生の総合的な素質を評価するもっと多面的な制度が必要」として、新学期から三好学生の選出を廃止した。北京晨報の報道。
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「三好学生」は1953年に毛沢東が提唱した優秀生の評価制度。学業・健康・人徳の三要素を備えた学生を選出するものだ。これは進学などにも関係してくる。しかし、「幼いうちから優等生あるいは劣等生のレッテルをつけられることは、学童の健全な成長を妨げる」と、制度の存続に異議を唱える声も長く聞かれてきた。このほど、制度の廃止を実施した北京実験第二小学校では、これに替わった「10+1+N」という評価制度を提案。健康、誠実さ、協調性、まごころなど人としての基本に加え、個人の適性を評価すべきとしている。
実は、この三好学生に選出されるために、保護者や学童自身が教師や同級生に“袖の下”を送って得票を募るような行為もまん延しており、実質的には制度が形骸化しているとの指摘もある。そのため、今回の北京実験第二小学校による試みは、おおむね歓迎ムードだ。(翻訳・編集/愛玉)
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