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「台湾スパイ」めぐり両岸で非難合戦、「数百件摘発」「悪意ある政治的な情報操作」

配信日時:2020年10月17日(土) 18時20分
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中台が「台湾のスパイ」をめぐり、非難合戦を繰り広げている。中国側は「スパイ事案を数百件摘発」と主張。台湾側は「悪意ある政治的な情報操作」などと反論した。写真は天安門広場。

中国と台湾の緊張が高まる中、双方が「台湾のスパイ」をめぐり、非難合戦を繰り広げている。中国側は「スパイ事案を数百件摘発した」と主張し、国営メディはスパイとされる台湾人男性が「告白」する映像も放映。台湾側は「悪意ある政治的な情報操作」などと反論した。

中国国営中央テレビ(CCTV)は11日、中国の国家安全当局が台湾のスパイ活動への特別捜査を行い、数百件の事案を取り締まったと報じた。昨年、香港での政府への抗議活動に加わったなどとして拘束した40代の台湾人男性の事例を詳しく紹介。香港問題に関与しないよう台湾・蔡英文政権に警告する狙いとみられる。

CCTVによると、男性は昨年8月に香港でデモに参加し、台湾と香港の結束をうたうチラシをまいた。その後、隣接する広東省深センに入り、集結していた人民武装警察(武警)の部隊訓練を盗撮したという。当時、武警の訓練の様子は一部海外メディアなども紹介していたが、国家安全当局幹部は番組で「(男性の撮影は)部隊の規模が把握でき、明らかに国家安全に危害を加えた」と説明した。

未決囚用の服を着てテレビに姿を見せた男性は「「過去に多くの過ちを犯し、申し訳ない。祖国を傷付けてしまった」と謝罪。続いて登場した国家安全当局の幹部は「台湾独立勢力が言う民主と自由はうそであり、香港を混乱させて独立をたくらんでいるのが真実だ」と述べた。

台湾・中央通信社などによると、男性は昨年8月、単身で香港に渡った後、連絡が取れなくなった。9月になってから、中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)が国家の安全に危害をもたらす犯罪活動に従事した疑いで審査にかけていると発表。10月には逮捕が確認された。

中国側の報道などに対し、対中政策を担当する台湾の大陸委員会は11日夜、「中国による悪意ある政治的な情報操作で両岸(中台)関係を損なう」と反発。 強い抗議を改めて表明するとともに罪をでっち上げて台湾人を理由もなく陥れるのはやめるべきだと訴えた。

蘇貞昌行政院長(首相)は13日、「大国のやることとは思えない」と中国を批判。「中国は決まって無実の人に存在しない罪をかぶせて侮辱し、恐怖をあおる」と不快感を表明した。頼清徳副総統は12日、両岸の意見の不一致を解決するため、中国は対話に応じるべきだと呼び掛け、男性や家族に対し必要な支援を政府として行っていくとの姿勢も示した。(編集/日向)

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