エベレストで大掃除、100トン以上のごみを空輸―中国メディア

人民網日本語版    2018年3月21日(水) 5時0分

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世界最高峰のエベレストの南側斜面で大掃除が行われ、観光客や登山者がネパール側の登山ルートに残していった計100数トンのごみが空輸で運び出された。写真はエベレスト。

世界最高峰のエベレスト(チョモランマ)の南側斜面で大掃除が行われ、観光客や登山者がネパール側の登山ルートに残していった計100数トンのごみが空輸で運び出された。BBCの報道を引用して新華網が伝えた。

大掃除初日に出た1200キロのごみはベースキャンプに最も近いテンジン・ヒラリー空港(旧名ルクア空港)からネパールの首都カトマンズに空輸された後、回収・処理された。

観光客や登山者の増加にともない、登山で出たごみはエベレストの生態環境バランスに深刻な影響を与えている。南斜面のごみはこれまで、現地のシェルパ(登山ガイド)が処理していたが、現在は「サガルマタ県汚染管理委員会」も協力して清掃作業を担っている。「登山者は自分が出したごみをすべて持ち帰ること」という決まりがあるにもかかわらず、シェルパはエベレスト南斜面から年間数百キロのごみを片づけている。そうしたごみは主に缶・瓶やそのキャップ、登山者が廃棄した登山装備だという。

サガルマタ県汚染管理委員会の統計データによると、2017年には10万人以上がエベレストのベースキャンプを訪れたが、そのうち登山やトレッキングを目的とした来訪者はわずか4万人。多くの来訪者が残して帰った有機ごみはエベレストの環境に危害を及ぼす可能性がある。ネパール登山協会は2015年、「登山者が残した糞便は、健康面での隠れたリスクの原因となり得る」と警告を発した。サガルマタ県汚染管理委員会は、この問題に対応するため、ベースキャンプ周辺に移動式トイレを設置している。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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