香港の大気汚染、深刻!05年の5倍も悪化、主要死因の1つに―仏紙

Record China    2012年1月30日(月) 21時3分

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27日、仏紙は深刻な大気汚染が香港人の主要死因の1つになっていると指摘。人口密集地域の大気汚染状況は2005年の約5倍のひどさだという。写真は香港。

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2012年1月27日、フランス紙ルモンドは、深刻な大気汚染が香港人の主要死因の1つになっていると伝えた。

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九龍の旺角(モンコック)や香港島の銅鑼湾(コーズウェイベイ)などの人口密集地域では、2011年の大気汚染指数が過去最高を記録。1年間の5分の1に相当する時間で、これまでの汚染指数の最高値を超える結果を示しており、大気汚染状況は2005年の約5倍も悪化している。大気汚染に関する香港政府の規定は1987年に制定された「ゆるい」もので、25年間1度も見直されていない。このため主要な汚染物質の香港基準値は、WHO(世界保健機関)基準では「危険」レベルに相当する。

香港大学医学院の統計によると、香港では毎年約3200人の死亡原因が大気汚染に関係している。同医学院のアンソニー・ジョンソン・ヘドリー教授は「これは最も控えめな数字。短期間内の大気汚染が健康に及ぼしたケースだけを報告対象にしており、長期間の健康被害は除外している」と説明。実際の数字はこれを大きく上回ると話している。

香港政府は2009年に大気汚染指数基準の見直しを実施すると発表したが、改正法案が議会に提出されたのはその2年後で、新基準の実施は2014年になる見込み。NGO(非政府組織)は香港政府のこうした消極的ともいえる態度について「新空港や鉄道などの大規模な建設計画を実行するための時間稼ぎ」と厳しく批判している。(翻訳・編集/本郷)

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