12年の外貨資金流入、大幅減少の可能性―中国

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26日、中国国家外国為替管理局の易綱局長はこのほど、当分の間現在の外国為替収支の状況が続き、2012年の年間外貨資金は全体として流入超過が維持されるが、総流入量は過去数年の平均水準を大きく下回るだろうと述べた。資料写真。

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2012年1月26日、新華ネットの報道によると、中国国家外国為替管理局の易綱(イー・ガン)局長はこのほど開催された全国外国為替管理工作会議で、当分の間現在の外国為替収支の状況が続き、2012年の年間外貨資金は全体として流入超過(純流入)が維持されるが、総流入量は過去数年の平均水準を大きく下回るだろうと述べた。

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会議の参加者によると、易局長は今年の外貨収支の情勢は二段階に分けられると予想している。第一段階では外国為替収支は基本的にバランスが取れ、各月では小幅な流出超過となる。第二段階では外国為替の収支動向はその時の国際金融市場の状況による。外部の流動性が依然ひっ迫していれば、中国企業の対外借り入れのデレバレッジが続き、外貨の流入超過は低い水準で続くだろう。欧米の中央銀行がさらに大幅に流動性を高め、国際金融市場が安定してくれば、中国の外貨の流入超過も回復する可能性がある。

ここ数年、通貨当局の外国為替資産が増加し、すでに中国のベースマネー供給の主なルートとなっている。巨額の貿易黒字がインフレ進行の圧力となり、中央銀行の金融政策実行に「困惑」をもたらしている。

会議の参加者によると、易局長は、現在のような外国為替収支で黒字が減少している状況は、弊害よりも利点の方が大きいとみている。このような判断は主に次の2点が基になっている。第一にインフレ圧力の緩和に資するものであり、第二に金融政策において中央銀行の自主性を高めることができる。

「プラスがマイナスよりも大きい」とはいえ、外資の流入が大幅に減少する中、実体経済の流動性は低下するとみられ、すでに減速している中国経済にとって一層「泣き面に蜂」となるだろう。

現在の国際収支の状況について、中央銀行の周小川(ジョウ・シャオチュアン)総裁は先ごろ「最近の状況をみると、欧州の公的債務危機が国内の外国為替市場に影響し、資本の流れる方向の変化に影響しているが、これは正常な現象と言うべきだ」と発言した。

注意すべきは、ここ2年のデータによると、欧州債務危機の深刻化、国際金融市場の混乱の際、海外投資家のリスクは下がり、資金流入傾向が鈍化するということだ。

易局長は先の会議で、2011年9月以降、特に第4四半期から、中央銀行がドル売り超過を続けていることを明らかにし、「十数年来初めてのことで、これには実体経済の要因の影響もあれば、市場と政策の要因の影響もある」と述べた。(編集/TF)



   

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