台湾総選挙からわかる李登輝・陳水扁の時代の終えん―台湾

Record China    2012年1月27日(金) 13時9分

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25日、台湾大学政治学部の彭錦鵬准教授は、李登輝氏も収監中の陳水扁氏にもすでに台湾の政治に対する影響力がないことが明らかになり、「李登輝・陳水扁時代」は終えんを告げたと指摘した。写真は14日総統選で再選された馬英九氏。

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2012年1月25日付の環球時報は、取材を受けた台湾大学政治学部の彭錦鵬(ポン・ジンポン)准教授の話として、先日行われた総統選の過程と結果から、李登輝(り・とうき)氏も収監中の陳水扁(ちん・すいへん)氏も台湾の政治に対する影響力をすでに失っていることが明らかになり、「李登輝・陳水扁時代」は終えんを告げたと伝えた。

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国民党員で“国民大会代表”でもある彭准教授は、台聯党が立法委員選で3議席を確保したことを指摘。選挙日前夜、李登輝氏が90歳の高齢で大病からまだ全快していない中、野党の蔡英文氏を盛り上げるために壇上に上がったことが確かに影響しているという。李氏びいきの選挙民は彼の話を聞いて喚起し、政党票を台聯党に投じた。しかし、これは短期的な効果しかもたらさず、大きな流れを作ることにはつながらないと指摘する。

李氏は台湾の難しい時代において民主主義の浸透に少なからず功労があった。これにより現在も熱烈な李氏の支持者が存在しているのだ。 とはいっても、その潜在力はすでに終わりを告げている。台聯党のイメージカラーである深緑は台湾独立を意味している。今回の総選挙では、各界で92年コンセンサスが叫ばれ、“1つの中国”がすでに主流になっている。

今回の総選挙で、陳水扁の愛弟子であった陳致中(チェン・ジージョン)も、爆弾と言われた邱毅(チウ・イー)も次々と落選したことは、陳水扁時代が終わったことを象徴している。彭准教授は、陳氏が作った民進党が総統選でいつも劣勢にあることは選挙民から陳氏が淘汰されたことを意味するという。2008年、馬英九氏が最高得票を得て総統に選出され、また今回再選したことは、ライバルの蔡英文が陳氏と縁が切れていないことに対する厳しい裁定であり、この情勢からみても陳氏の時代がすでに終わっていることは明白である。(翻訳・編集/渡邊英子)

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