中国の発展への志向が世界を不安にさせている―ロック米駐中国大使

Record China    2012年1月21日(土) 23時14分

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18日、米国のロック駐中国大使は「中国は米国の強大なライバルだが、巨大な格差を持つ国であり、その発展への志向は世界を不安にさせている」と語った。写真はロック大使。

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2012年1月18日、米国のゲイリー・フェイ・ロック駐中国大使は、米公共ラジオ局ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)のインタビューを受け、「中国は米国の強大なライバルだが、巨大な格差を持つ国であり、その発展への志向は世界を不安にさせている」と語った。19日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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ロック大使は「中国は数千年の歴史の中で、羅針盤、印刷技術、製紙方法を発明するなど、自身を世界文明のリーダーであると自負してきたが、ここ数世紀は多くの面で発展が滞ってきた」とし、「この原因として、西側諸国、ひいては中国の指導者たちの様々な行為が自国を後退させてきたと思っている。そのため、失った時間を取り戻そうとしている」と分析。さらに、「自尊心を傷つけられた」との言葉で中国を表現した。

また、「中国が現在最も関心を寄せているのは、国民の生活水準と質の向上である」と語り、各地の都市部ですさまじい勢いで開発が進んでいる状況に関して、「中国はある種のエネルギー、ある種の活力を有している」と指摘した。

一方で、「中国は巨大な格差が存在する国である」と述べ、「すでに1億人以上が中産階級の一部分になっているが、依然として数億人が1日1ドル以下で生活している」と話した。中国南部では、都市部から1マイル程度しか離れていない農村でさえ、数百万人が家屋内にトイレが無く、豆炭や拾ったまきで火を使う環境で生活していると紹介した。

また、「中国は米国の強大なライバルであり、その貿易や経済は実質的に世界全体に及んでおり、アフリカやラテンアメリカ、アジアのその他の地区からも天然資源をかき集めている」と話し、「世界各地の人々や各国政府は中国の意図に疑いを持っている」と指摘。「オバマ政府が数カ月前に明確に示したとおり、中国は国際ルールと国際貿易システムを守るべきだ」と話した。(翻訳・編集/HA)

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