日中韓の巨大電波望遠鏡ネットワーク誕生に期待の声=「米国にも勝てる」「国同士の関係もこんな風にうまくいけば…」―韓国ネット

Record China    2018年3月13日(火) 12時50分

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12日、韓国メディアによると、韓国天文研究院が、東アジア地域の電波望遠鏡21基を接続して直径数1000キロに及ぶ電波望遠鏡を実現する東アジアVLBIネットワークが本格的な稼動準備に入ったことを明らかにした。資料写真。

2018年3月12日、ハンギョレなど複数の韓国メディアによると、韓国天文研究院が、東アジア地域の電波望遠鏡21基を接続して直径数1000キロに及ぶ電波望遠鏡を実現する東アジアVLBIネットワーク(EAVN、East Asian VLBI Network)が本格的な稼動準備に入ったことを明らかにした。

記事によると、VLBIは超長基線電波干渉計(Very Long Baseline Interferometer)の略で、遠く離れた複数の電波望遠鏡を同時運用することにより、その距離に相当する大きさの解像度を得る観測技術や観測装置を指す。

EAVNは韓国のVLBI観測網「KVN」、日本の「VERA」、中国の「CVN」など3カ国21基の電波望遠鏡を接続した最大直径約5000キロの巨大観測ネットワークだという。世界最高水準の精度と感度で宇宙を詳細に観測でき、米国の超基線電波アレイ「VLBA」、欧州のVLBI電波望遠鏡ネットワーク「EVN」に匹敵する性能を持つとのこと。

これについて、韓国天文研究院のソン・ボンウォン博士は「韓国と日本が運営している韓日VLBI観測網『KaVA』の協力の下、東アジアの研究者は過去数年間、EAVN構成のために努力してきた」と説明し、「東アジアの資源と専門性を集め、その研究能力を最大化させ、持続可能な運営体系として国際協力の重要なモデルになるだろう」と述べているという。

この報道を受け、韓国のネットユーザーからは「国同士の関係もこんな風にうまくいけばいいのに」「3カ国が力を合わせたら米国にだって勝てると思う」「韓中日が協力すれば膨大なシナジー効果が生まれる」など、3カ国の協力事業に好意的な意見が寄せられている。

また「科学者たちが偉業を成し遂げた」と、科学者への賛美の声や、「率直に言って、日本以外の2国は基礎科学の水準が低い。日本におんぶしてもらっているようなものだ。ちょっと恥ずかしい」とするコメントもあった。(翻訳・編集/三田)

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