中国の新しい友人が軒並み米国の敵である理由―露シンクタンク

Record China    2012年1月19日(木) 6時3分

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14日、ロシア政府のシンクタンク・戦略文化財団公式サイトに「米中の太平洋における支配権争奪」という記事が掲載された。中国の世界戦略とは?写真は11年7月、カタールを友好訪問した中国人民解放軍海軍の護衛艦隊。

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2012年1月14日、ロシア政府のシンクタンク・戦略文化財団公式サイトに「米中の太平洋における支配権争奪」という記事が掲載された。以下はその概要。18日付で新華網が伝えた。

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中国による軍事・経済両面での台頭が、欧米の政治家たちの目をアジア太平洋地域に集めている。少し前まで、この地域に対する影響力は間違いなく米国が握っていたが、今は、中国が日ごとに活発化している。米国のアナリストは、「中国が選ぶ同地域での友好国はすべて、米国が苦手とする国ばかり」と、懸念を表している。

米国政府による外交政策はすでに長きにわたって膠着状態、今や人権保護を強調するばかりである。よって、アジア太平洋地域諸国の政治体制についても、「民主的価値観に合わない」と彼らを冷遇してきた。こうしてこれらの国は、中国の懐に抱えられることになった。

米国と東ティモールの関係はまさにこれだ。この島国はオーストラリアやインドネシアと極めて近い位置にある。しかもこの国の海底には、豊富な石油資源が眠っており、太平洋からインド洋への要衝ともなっている。2002年に東ティモールが独立すると、米中両国はこの国への影響力掌握を争ったが、現在は中国が優勢に立っている。これを受けて米国は、オーストラリアおよびニュージーランドとの軍事戦略協力を強化している。

アジアとアフリカの間にあるセイシェル共和国は、軍事上重要な意味を擁している。ここを拠点に、インド洋の広い海域と東アフリカ沿岸諸国(ケニア・モザンビーク・ソマリア)を支配することができるからだ。2004年、セイシェル共和国と中国は軍事協力協定を結んだ。中国海軍鑑定はすでにインド洋上で海賊が出没する危険水域を巡回している。中国によるアフリカ諸国進出の速さは、注目に値する。アンゴラ・ナイジェリア・モザンビーク・ジンバブエなどの諸国は、豊富な自然資源開発契約を中国と結んでいる。

中国は米国が極度に弱っている時を狙い、その実力を利用してこの米国という超大国と頻繁に意見を交わしながら、戦略的重要ポイントに、できる限りの拠点を作ろうとする意図が見える。(翻訳・編集/渡邊英子)

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