スズキ出資の中国・昌河鈴木汽車、移転計画巡り大規模ストライキ―地元政府が事態収拾に動く

Record China    2012年1月19日(木) 6時19分

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16日、スズキが出資する乗用車合弁・江西昌河鈴木汽車の従業員が、長安汽車集団による事業再編計画に反対してストライキを起こした問題で、江西省など地元政府幹部は「生産施設を移転することはない」と説明し、従業員らの説得を試みた。写真は江西昌河鈴木汽車の工場。

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2012年1月16日、スズキが出資する乗用車合弁・江西昌河鈴木汽車の従業員が、長安汽車集団による事業再編計画に反対してストライキを起こした問題で、江西省と地元政府である景徳鎮の幹部はスト現場に赴いて「昌河鈴木汽車の生産施設を移転することはない」と説明し、従業員らの説得を試みた。中国各メディアが17日付で伝えた。

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江西昌河鈴木汽車は1995年に、中国航空工業集団傘下の江西昌河航空工業と江西昌河汽車の中国側2社とスズキの合弁で設立され、小型乗用車「スプラッシュ(中国語名:派喜)などのスズキ車を製造している。だが2009年、長安汽車集団の親会社である中国兵器装備集団公司が中国航空工業集団との経営統合に合意。長安汽車集団が江西昌河汽車、哈飛汽車など中国航空工業集団傘下の自動車事業を吸収合併することを発表した。この再編において、江西昌河鈴木汽車が対象になることは必至だが、同社従業員はこの再編に伴う生産拠点の移転計画に反対している。

ストライキは13日に発生し、同社の従業員数千人が同社の本社ビルを取り囲んで、移転計画の中止を求めた。

この事態を受けて江西省と景徳鎮の幹部は北京に赴き、江西昌河鈴木汽車の生産ラインを保留するよう中国国家発展改革委員会に要請した。国家発展改革委は、「移転計画は地方政府との合意が得られておらず、企業の労働者団体との折り合いもついていない」として、長安汽車集団のやり方を非難する回答を示した模様だ。(翻訳・編集/JX)

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