「手の届くぜいたく品」がトレンドに 中国の若い世代が歓迎

人民網日本語版    2018年3月12日(月) 17時50分

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第一財経商業データセンターと天猫国際がこのほど共同で発表した「2017年天猫国際年間消費トレンド報告」によると、手の届くぜいたくが中国の若い世代の新しい消費概念になっている。

第一財経商業データセンターと天猫国際(Tmallグローバル)がこのほど共同で発表した「2017年天猫国際年間消費トレンド報告」によると、手の届くぜいたくが中国の若い世代の新しい消費概念になっており、製品がより精密になり、高品質になり、コンテンツ化するのが中国の目下の消費トレンドだという。

手の届くぜいたくとは、文字通り手の届くカジュアルなぜいたくを言う。一般的に、手の届くぜいたく品は品質は中級〜高級で、普及品とは異なるが、ぜいたく品のレベルには達しておらず、価格も一般の消費者が受け入れ可能な範囲にある。同報告によれば、今、最も活発に手の届くぜいたく品ブランドを購入しているのは25〜35歳の層で、このクラスターは一定の経済力とものを見る目を備え、より質の高い生活を求める気持ちがあるという。

▽手の届くぜいたく品の消費がブームに

日用品、家具・インテリア、ジュエリーなどの産業で手の届くぜいたく品や手の届くぜいたくなサービスが流行し始めており、手の届くぜいたくと「絶対に妥協しない」姿勢が、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)の消費クラスターによくみられる消費概念だ。報道によれば、ファッションの分野ではコーチやマイケルコースのような手の届くぜいたく品ブランドがここ数年、中国で2けたの伸びを達成している。専門家は、「手の届くぜいたく品には主に、トップクラスのデザイナーの普及型デザインと品質の高い素材・加工という2つの側面がある。トップクラスのぜいたく品ブランドと異なるのは、デザインの新しさはそれほど求められていないが、品質はおろそかにしてはならないという点にある。また両者の最大の違いは価格にあり、手の届くぜいたく品ブランドはトップクラスのぜいたく品のように一般の消費者には手の届かないものではない。手の届くぜいたく品ブランドの製品の位置づけは中級〜高級であり、都市の若い消費クラスターを引きつける力は強いといえる」と説明する。

データをみると、昨年は中国の手の届くぜいたく品市場の規模が2千億元(約3兆3675億円)に達した。分析によれば、巨大な消費人口と将来の極めて大きな成長の可能性があることから、手の届くぜいたく品の消費トレンドは今後しばらく続くだろうという。

▽手の届くぜいたく品消費ニーズはどこから?

手の届くぜいたく品消費が流行するようになったのは、若い世代の消費ニーズに合致したことが大きいといえる。

ますます多くの若いクラスターがなぜ手の届くぜいたく品を買うようになったのか。大学在学中の秦さんは、「手の届くぜいたく品は品質がよいだけでなく、ブランドイメージが自分に一定のバリュー感を与えてくれる。そのブランドがもつイメージが自分に合えば、製品が与えてくれる一種の帰属感を味わうこともできる」と話す。

専門家は、「今の若い人々の消費の特徴は消費概念に現状を超えていきたいという願望が含まれ、質の高い生活を求める気持ちがあるということだ。よって手の届くぜいたく品消費の流行は社会の発展の当然の流れだといえる。学生でもサラリーマンでも都市部のホワイトカラーでも、手の届くぜいたく品消費が自分にもたらす満足感を楽しむことができる」との見方を示す。(編集KS)

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