ニセ商品と知りつつ有名酒を大量購入、訴訟を起こして約64万円の賠償金を獲得―上海

配信日時:2018年3月12日(月) 9時20分
ニセ商品と知りつつ有名酒を大量購入、訴訟で約64万円の賠償金獲得
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偽の商品と知りつつ有名酒を大量購入した男性が販売店を相手に起こした訴訟で、裁判所は男性の言い分を認め、店側に購入代金の返却と賠償金3万7800元(約63万7000円)の支払いを命じる判決を言い渡した。
上海市メディアの澎湃新聞は9日、偽の商品と知りつつ有名酒を大量購入した男性が販売店を相手に起こした訴訟で、同市宝山区人民法院(裁判所)は男性の言い分を認め、店側に購入代金の返却と賠償金3万7800元(約63万7000円)の支払いを命じる判決を言い渡したと報じた。

男性は2016年12月9日、宝山区内の酒類販売店で、江蘇省の企業が製造する有名ブランドの白酒(バイジウ、中国伝統の蒸留酒)を18瓶購入した。男性は帰宅してから、自分が以前に購入した同じ酒とは、包装にあるロゴや手で触った感じが異なることに違うことに気が付いた。男性は、販売店が偽物のブランド酒を売っていると疑った。

男性は4日後、同じ店に足を運び、前回と同じ種類の酒24瓶を購入。さらに、宝山区酒類専売管理局に「偽の酒が売られていた」と通報した。管理局は、「製造元」と表示されていた江蘇省内の酒造会社に連絡して鑑定を依頼した。男性が購入した酒は「偽物だ」との結果だった。

男性は17年2月、販売店を相手に購入代金1万2600元(約21万2000円)の返却と賠償金3万7800元の支払いを求める訴訟を起こした。裁判所は最近になり、男性の訴えを全面的に認める判決を言い渡したという。

中国の消費者権益保護法は、商品またはサービスを提供する経営者に詐欺行為があった場合には、購入者の求めに応じて代金を払い戻すだけでなく、損失額(代金)の3倍の金額の賠償金を支払うよう定めている。

中国では劣悪商品や偽物商品の問題が深刻だ。消費者に対する賠償金はかつて「損失額と同額」と定められていたが、同問題の抑止のため2013年の消費者権益保護法で、賠償金額は大幅に引き上げられた。偽の酒を買った男性は同法にもとづいて賠償金の額を算出した。

中国ではすでに「偽商品と知って購入した場合、消費者と見なせるかどうか」について議論が発生していた。しかし最高人民法院(最高裁)は食品や薬品についての関連する裁判で、被告になった販売側が「購入側は品質に問題があったことを知っていた」と主張しても、裁判所は取り上げないとの方針を示していた。宝山区人民法院も最高人民法院の見解に従い、偽の酒を購入した男性の言い分を認めた。

中国でも議論があることでも分かるように、商品に問題があることを知った上で購入しても多額の賠償金を得られるという司法判断には違和感も感じるが、最高人民法院が賠償金取得を認めていることからは、当局が食品や薬品について劣悪商品が出回っていることに強い危機感を持っていることが分かる。

中国では、法を適用される側の「権利保護」以上に、「秩序維持」を重視する傾向がある。(翻訳・編集/如月隼人
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