「コンクリートジャングルの穴ぐら動物」になってしまった都会の子供たち―中国

Record China    2012年1月17日(火) 12時17分

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13日、北京市に暮らす子供たちは、自然とふれあう機会を失っている。木登りや虫取り、水遊びなどで全身真っ黒になって遊ぶ子供たちの姿を、もはや見ることができない。写真は遼寧省瀋陽市の冬休みの様子。

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2012年1月13日、英フィナンシャル・タイムズ中国語サイトは、「中国の大都市の子供たちはコンクリートジャングルの穴ぐら動物になってしまった」と題した記事を掲載した。作者は北京天下渓教育コンサルティングセンターの劉欣[王炎](リウ・シンイエン)副総幹事。以下はその内容。

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閉鎖された工場跡にある殺風景な空き地で、小石や枯葉を拾って楽しそうに遊んでいる子供たちを見ていると、なぜだか悲しくなってきた。大都市で暮らす子供たちにとって自然はもはや遠い存在。「自然欠乏症」という言葉も生まれるほどだ。北京市の幼児自然教育の専門家によれば、小さなアリが部屋に入っただけで、大人も子供も大騒ぎするという。われわれの子供時代はバッタやトカゲなどを捕まえることは遊びの一つだったが、それが今では恐怖の対象に変化。自然と離れた生活を続けていくうちに、自然に対する疎遠感と恐怖心が生まれ、自然の美しさを感じる能力は失われてしまった。休日は家にこもり、テレビやパソコンの画面ばかり見ている子供たち。親は子供に与える加工食品の危険性には注意を向けるが、加工された情報が与える危険性には全く気づいていない。

自然は知識の宝庫であり、芸術の殿堂。そして想像力と創造性の源だ。台湾原野保護協会理事長の李偉文(リー・ウェイウェン)氏はその著書のなかで「子供を連れて自然のなかを散歩する。静かでゆったりした心を持てば、大自然はその美しさやわれわれが知らなければならないすべてのことを教えてくれる」と伝えているが、まさにその通りなのだ。(翻訳・編集/本郷)

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