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8日、英紙デイリー・テレグラフに「中国が札びらを切る秘密」という記事が掲載された。世界不況の中、一人勝ちする中国の消費者の心をつかむ方法とは?写真はイケア北京店。
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2012年1月8日、英紙デイリー・テレグラフに「中国が札びらを切る秘密」という記事が掲載された。
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グローバルブランドにとって、膨張し続ける中国の中産階級は金脈だが、まずはそのターゲットをしっかり理解する必要がある。中国の新消費層にとって、ルイ・ヴィトンのバッグもボルドーの高級ワインも、すべては「金持ちに見えること」が重要だ。もちろん、ほとんどの中国人はまだ貧しい。「2つの中国」が同時に存在しているといえる。
中国共産党政権は農民革命から始まっているが、政治の基礎は欧米が200年かけて作り上げた工業革命に依存している。父親世代の倹約の習慣を捨て去って急速に広がる消費主義の旗手となっている若者たち。「年配者が若い世代のために資産を残す伝統」により、収入の少ない若者にも大金が転がり込んでいる。
単純に高級ブランドというだけでは中国人が渇望するメンツを満足させることはできない。高級下着ブランドはまだ中国人の心を射止めていない。中国人女性は自分のことを好きな男性に見せるだけの下着に金をかけない。中国で米国のホームセンター大手「ザ・ホーム・デポ」が惨敗しているのがいい例だ。中国の中産階級はDIYには興味を持たない。手が届くぜいたく品や組み立てサービスのある「イケア」は大成功を収めている。米国ではケンタッキーやマクドナルドは大したことはないが、中国では成功している。
これからの10年、中国人消費者を理解することは多国籍企業にとって必須事項になる。だが、倹約の精神が中国人のDNAに深く刻まれていることを忘れてはならない。自分は貧しくないことを証明したい若者もやみくもに愚かなわけではない。(翻訳・編集/渡邊英子)
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