ブロックチェーン人材の9割が月収1万元以上 AIよりも圧倒的な求人ニーズ

人民網日本語版    2018年3月8日(木) 4時20分

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2018年になると、ブロックチェーンの動きが力強くなり、人工知能(AI)を上回る勢いをみせるようになった。

2018年になると、ブロックチェーンの動きが力強くなり、人工知能(AI)を上回る勢いをみせるようになった。就職支援サイト・BOSS直聘の関連機関のBOSS直聘研究院がまとめたデータでは、17年11月以降、ブロックチェーン関連のポジションの月給提示額は平均2万5800元(1元は約16.7円)に達した。「北京晨報」が伝えた。

▽ブロックチェーン人材は深刻な供給不足

同研究院のデータをみると、ブロックチェーン関連のポジションの求人は17年下半期から急増し、同年11月には初めて明確なピークを迎えた。18年1〜2月の求人は前年同期の9.7倍に、関連ポジションの求人を明示する企業は前年同期の5.6倍にそれぞれ増加した。18年2月現在、関連ポジションがインターネット産業の全ポジションに占める割合は0.41%だが、専門的人材の需要に対する供給の割合はわずか0.15%で、深刻な供給不足状態にある。

需給のアンバランスがブロックチェーン人材の平均給与を押し上げている。データをみると、17年11月以前の関連ポジションの月給提示額は平均2万3200元だったが、同月は2万5800元に達した。このうち2万〜3万元のポジションの割合が最も高く、41.7%に達した。1万〜2万元のポジションは30.9%で、1万元を下回るポジションは4.4%にとどまった。言い換えれば、ブロックチェーン人材の9割以上が1万元を超える給与をもらっているということだ。

ブロックチェーンに詳しい常濛さんは、「ブロックチェーン関連の人材は大いに不足しており、今後しばらくは『人材の奪い合い』が続き、給与も増加傾向が続き、2014年や2015年のモバイルインターネットをめぐる激戦の頃のような『給与バブル』が起きる可能性もある。今は金融サービスやゲームなどの業界以外に、ブロックチェーン技術を実際に応用する場面はなく、今はまだ初期の模索の段階にある。ICO(イニシャル・コイン・オファリング。仮想通貨を利用した資金調達)の混乱ぶりが今はまだ混沌期であることを物語る。さらに監督管理政策の不確定性が加わり、早くから立ち上がったブロックチェーン企業は目下、外からきたさまざまなリスクに直面している」と述べた

▽人材不足が最も深刻なのはインターネット産業

ブロックチェーン産業のほかに人材不足が深刻なのはどの産業だろうか。賃金の伸びが最も速いのはどこか。同データによると、インターネット産業が再び人材不足が最も深刻な産業になり、細分化された分野別にみると、オンライン教育、インターネットファイナンス、企業サービスの人材不足がとりわけ深刻だという。

交通輸送、鉱物地質、不動産開発、ラジオ・テレビ・映画、従来型銀行が、人余りの深刻な産業であり、新たに開放されたポジションの求人はいずれも求職者を大いに下回った。

また自動化とAIの技術が各産業で徐々に応用されるようになり、単純な繰り返し作業が中心のポジションは供給過剰で、校正・入力、窓口業務、イベント要員、物流調整などのポジションは、供給過剰状態が前年同期よりさらに進行した。

求人や給与の産業間格差が人材の流動を激化させている。データをみると、18年1〜2月には、産業間の平均給与の格差レベルがさらに拡大した。給与トップのインターネット産業と最下位の食品・飲料産業とでは1.79倍の開きがあり、開きが前年同期より0.06倍拡大した。

これまで給与の高い産業トップ3とされてきたインターネット、金融、専門的サービスは引き続き上位にあり、平均月収が他の産業より1千元以上多かった。具体的なポジションの求人をみると、ハイテク関連の人材不足がかなり深刻で、給与では他産業を圧倒する優位性をみせる。18年のハイテク技術研究開発人材の平均給与は1万4400元、ハイテク製品関連人材は1万3900元で、増加率はどちらも5%を超えた。(編集KS)

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