2012年1月12日、中国工業情報部はこのほど、危険物運搬車や総重量12トン以上の大型貨物車について、補助ブレーキとしてリターダーまたはその他の補助制動装置の装着を義務づけると発表した。3月1日から実施する。中国の各メディアが伝えた。

【その他の写真】

これについて同部は、中大型バスおよびトラックの安全性能を高めるためと説明。最近発生した重大交通事故の多くが、定員オーバー、スピード超過、過積載、疲労運転といった管理や運転操作を原因としたもので、大型車両自体にも安全性に関して問題があるためと指摘する。

今後は、危険物運搬車や総重量12トン以上の大型貨物車について、製造時にリターダーなどの補助制動装置の装着を必須とするほか、特に危険物運搬車については、速度抑制装置（スピードリミッター）の取付けも義務化する。速度抑制装置は設定最高時速を80キロとし、前輪をディスクブレーキにするよう定めている。

さらに全ての貨物車に対し、運転席の両側面に総重量を明記するよう求めており、セミトレーラーは最大けん引重量、平ボディのトラックおよびクレーン車は荷台の高さも併せて明記する必要がある。またタンクローリーおよびトレーラーは、タンク表面に容量と積載物の種類を80ミリ以上の大きさで明記する必要がある。（翻訳・編集/JX）