中国製大型ロケット、500トン級エンジンの試作機が年内公開へ―中国メディア

人民網日本語版    2018年3月7日(水) 21時10分

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中国は大型ロケット用の3種の液体燃料ロケットエンジンの重要技術の難関突破、プランの論証に取り組んでおり、複数の中心モジュールと部品の共同加熱試験を完了している。

中国航天科技集団第六研究院が4日に発表した情報によると、中国は大型ロケット用の3種の液体燃料ロケットエンジンの重要技術の難関突破、プランの論証に取り組んでおり、複数の中心モジュールと部品の共同加熱試験を完了している。うち500トン級エンジンは今年中に試作機全体の生産と組み立てを終える見通しだ。科技日報が伝えた。

全人代代表、同研究院長の劉志譲(リウ・ジーラン)氏は、「大型ロケットを運ぶ3種の新型液体燃料ロケットエンジンの500トン級液体酸素石油エンジン、200トン級/25トン級液体酸素液体水素エンジンの3種が、それぞれ大型ロケットの第1段、第2段、第3段に使用される。3種の推力、比推力、推力重量比はいずれも世界一流レベルに達している」と話した。

大型ロケットは中国が進める大型宇宙インフラ建設と深宇宙探査、有人月面上陸などの重大科学技術プロジェクトに不可欠な運搬設備で、中国の宇宙強国建設の重要な象徴だ。2030年前後に初打ち上げを予定している。長征5・6・7号などの次世代ロケットの開発と任務の実施に伴い、中国の新型ロケット動力技術は一定の基礎を備え、成熟化しつつある。しかし大型ロケットの液体燃料ロケットエンジンの開発はいまも課題に直面しているのが現状だという。

劉氏によると、エンジンを120トン級から500トン級にするのは簡単なことではなく、技術的な難易度が格段に上がる。例えば推力を高めるには燃焼装置の流量・圧力・熱流を大幅に高める必要があり、構造面では熱防護や熱伝導技術などが大きな課題となる。また、材料の強度や密封技術、信頼性についても厳しい条件が求められる。

同研究院は大型エンジンのコア技術の難関突破に取り組むと同時に、関連機関とプロジェクト立ち上げを積極的に推進し、立ち上げから8年以内の飛行製品の引き渡しを目指している。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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