世界最長クラスの「港珠澳大橋」、設計者がそのすごさを語る―中国メディア

環球網    2018年3月9日(金) 1時50分

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香港と珠海、マカオの三地をつなぐ全長約55キロの「港珠澳大橋」は中国交通建設史上の一里塚であり、世界最長の海上橋計画の一つでもある。

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香港と珠海(広東省)、マカオの三地をつなぐ全長約55キロの「港珠澳大橋」は中国交通建設史上の一里塚であり、世界最長の海上橋計画の一つでもある。設計を担当する孟凡超氏は1978年に大学に入学し、橋とトンネルについて勉強し始めた。当時、この専攻は多くの人に軽視され、勉強する価値がないと思われていた。

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それは中国の橋はほとんどが趙州橋や盧溝橋のように、スパンが短くて長くても数十メートルに過ぎなかったからだ。しかし、1970年代にコンクリート橋、桁橋、コンクリート箱桁橋などが現れるようになった。1990年代になると、中国は大いに高速道路の建設を推進し、橋の建設も打ち出した。後に55キロの海洋距離を跨ぐ、寿命が120年に達する港珠澳大橋を建設しようとした時、従来の技術や材料では絶対に作れないとなった。

しかし、設計者の孟氏は諦めずに新しい方案を積極的に考えて、世界の最も厳しい基準に基づく建設工事を見事に完成させた。孟氏は「スイス時計の素晴らしさは他者が追い付けないような精度の高さにある。港珠澳大橋は世界の橋業界における『スイス時計』のような存在であり、巨大な部品でもミリレベルの精度を実現できた」と話した。現在、港珠澳大橋は世界に高く評価され、欧米などの製造強国を含めて50カ国ほどの政府、企業と学者が見学に来たそうだ。

「港珠澳大橋は中国工業化モデルチェンジの縮図の一つに過ぎない。これは中国の発展方向を代表しており、工業製造はスマート化を目指し、ハイエンド製造やスマート製造を実現する」と孟氏は述べた。

孟氏はまた、「私はもうすぐ60歳になる。70歳の頃は定年になるかもしれない。中国は現在、工業化モデルチェンジの段階にあり、次世代の努力を必要としている。しかし、今の多くの子どもたちが将来の夢として語るのはアイドルになることであり、エンジニアになることではない。これは少し心配している。アイドルになる夢が良くないとは言えないが、国の発展におけるエンジニアの役割をより多くの人々に知ってもらい、より多くの若者が発展の任務を担当するようになることを望んでいる」との考え方を示した。

エンジニアは国のハードパワーを代表しており、国と国の競争において取って代わることのできない役割を果している。孟氏は「若者たちが苦しみや辛さを耐え忍び、実力を積み重ね、イノベーションに励んでいくことを希望する。エンジニアに対する偏見は依然として存在しており、教師の日や看護師の日のように、エンジニアの日を設ける必要性もあると思う」と話した。(提供/環球網・編集/インナ)

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