新たな宇宙ステーションを2022年めどに完成、宇宙望遠鏡も打ち上げ―中国

Record China    2018年3月6日(火) 15時40分

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中国の有人宇宙飛行計画の責任者である周建平氏は4日、新たな宇宙ステーションを2022年前後に建設すると述べた。ハッブル宇宙望遠鏡より高性能の宇宙望遠鏡を打ち上げるという。写真は西昌衛星発射センター。

中国の有人宇宙飛行計画の責任者である周建平(ジョウ・ジエンピン)氏は4日、新たな宇宙ステーションを2022年前後に建設すると述べた。その他にも、米国が打ち上げたハッブル宇宙望遠鏡より高性能の宇宙望遠鏡を打ち上げる計画という。中国メディアの科技日報が5日付で伝えた。

中国載人航天工程総設計師(有人宇宙飛行首席企画師)である周建平氏は、核心モジュール一つと実験モジュール二つからなる宇宙ステーションを新たに建設すると述べた。核心モジュールは20年前後に打ち上げ、ステーションの完成は22年ごろとした。

新たな宇宙ステーションでは、核心モジュールを軌道に投入した後、改めて実験モジュールを打ち上げて合体させる。宇宙ステーションでは飛行士の船外活動も行い、そのための宇宙服も開発中という。宇宙ステーションには飛行士3人を常駐させる考えで、要員交代時には6人が乗り組むことになる。

中国は11年に宇宙飛行士が長期滞在できる重さ約8.5トンの「天宮1号」を、16年には8.6トンの「天宮2号」を地球周回軌道に投入した。天宮1、2号では、後から打ち上げた有人宇宙飛行船とのドッキングや飛行士の移りなどを繰り返した。周氏によると、新たに建設する宇宙ステーションは、各モジュールが20トン以上という。

周氏によると、中国は22年をめどに宇宙望遠鏡も打ち上げる。解像度は米国が打ち上げたハッブル宇宙望遠鏡と同程度だが、視野は大幅に上回るという。

なお、中国の天宮1号は運用終了後に制御できない状態になり、18年3月にも地球に落下するとされている。

中国では、政府に対する提言機関である全国政治協商会議が3日に、国会に相当する全国人民代表大会(全人代)が5日に始まった。両会議のメンバーにはさまざまな分野の専門家も多い。周建平氏も全国政治協商会議の委員(議員)の一人。専門家の多くが北京に集結するこの時期には、各分野の専門家に取材した報道も増える。(翻訳・編集/如月隼人

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