周囲の懸念をよそに、韓国サムスンが新スマホの人気を確信する理由とは?

Record China    2018年3月7日(水) 6時20分

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5日、韓国メディアによると、韓国サムスンの新たな戦略スマートフォン・ギャラクシーS9について、市場からは「以前のシリーズのアップグレードバージョンにとどまっている」との懸念が出ている。しかし、当のサムスン側はその販売量を確信しているという。資料写真。

2018年3月5日、韓国・世界日報によると、韓国サムスンの新たな戦略スマートフォン・ギャラクシーS9について、市場からは「以前のシリーズのアップグレードバージョンにとどまっている」との懸念が出ている。しかし、当のサムスン側はその販売量を確信しているという。

記事によると、業界は「香港の市場会社であるカウンターポイントが今年、ギャラクシーS9の販売量を4300万台と予想した」と発表した。これはギャラクシーS8の昨年の出荷量の試算値3500万台より23%多い数値だという。しかし、記事は「11年から15年まで毎年40%ずつ成長してきたことスマートフォン市場が、昨年第4四半期(10〜12月)に初めてスマートフォンの販売量の低下を記録したことから、急激な販売量の増加は見込めない状況。さらに、サムスン電子のインドや中国、西欧などでのシェアが下落している点も憂慮されている」と指摘している。

このような憂慮にもかかわらず、サムスン電子はギャラクシーS9の人気を確信しているそうだ。記事はサムスン側の分析について「スマートフォンの買い替え周期と、競合スマートフォンの不在に期待をかけている」と伝えている。

実際、ギャラクシーS9は韓国に続いて全世界で順次発売されているが、同期間中には目立った競争モデルがないそうだ。昨年11月24日に発売されたiPhoneXは新製品効果が半減、毎年2月にMWCで新製品を公開してきているHuaweiなども次期スマートフォンの発売を5〜6月に延期したとされる。LG電子も新作はなく、既存のV30をアップグレードした新V30を発表するという。

また、Sシリーズの中でも最高の年間販売量(約4900万台)を記録したギャラクシーS7の発売が3月で満2年を迎えるという。一般的に2年縛りでスマートフォンを購入するというのが韓国内市場の特性だそうで、2年ごとに戻ってくるギャラクシーSシリーズの周期がギャラクシーS9の販売に肯定的な影響を与えるとの評価が出ているという。

さらに、記事は「スマホユーザーのブランドへの忠誠度が高いことで知られている米アップルは、iPhoneXのバッテリー問題と価格設定問題が重なったことにより販売不振に陥っている」と指摘。そのため、業界では「アップルが苦戦している間に相対的に安くて新しいギャラクシーS9に消費者らの関心が拡散する可能性がる」とみられているという。

これを受け、韓国のネット上では男性ネットユーザーを中心に「デザインは毎回そんなに変えられない。そんなこと言ったらiPhoneはどうなる?」「iPhoneのデザインを心配した方がいいのでは?」などサムスンを擁護する意見が飛び出す一方で、「(サムスンは)価格だけは革新(笑)」「ギャラクシー8を使っている身としては、特に機種を変えなくてもいい気がする」と皮肉る声や、「確かにこれからはデザイン面での変化は厳しそう。危機といえば危機」と警鐘を鳴らす声も無視できない。

日本と関連して「日本メディアは『サムスンは終わった』と10年間記事を出してるけど、韓国は『アップルは終わった』と10年間記事を出してる(笑)」とのコメントも。

中には「(今後は)新モデルを作ることだけじゃなく、長く使えるように作るべき。それか価格をかなり抑えるとか。2年ごとに100万ウォン(約9万8000円)もする消耗品を買うなんてことある?」という切実な願いも寄せられた。(翻訳・編集/松村)

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