<レコチャ広場>台湾人の「かけがえのない一票」を羨む中国人=中国では選挙前にすべて決定済み

Record China    2012年1月10日(火) 10時21分

拡大

7日、中国のエンジニアでエコノミストの汪華斌氏が、「不可欠の一票」と題したブログ記事を発表した。写真は馬英九現台湾総統。

(1 / 5 枚)

2012年1月7日、中国のエンジニアでエコノミストの汪華斌(ワン・ホアビン)氏が、「不可欠の一票」と題した記事を発表した。以下はその内容。

その他の写真

今日知り合った台湾人は米国で30年以上暮らしているが、選挙のために台湾に帰り、「かけがえのない一票」を馬英九に投じるのだという。

「かけがえのない一票」とは、なんと誇らしい言葉だろうか。民主政治が人々の中に生きていることの現れであり、だからこそ国民の参加意識もこれほどまでに強いのだろう。

私にはこれまでそのような概念はなかった。三人しかいない部門で行った選挙すら、私の票は意味をなさなかった。投票とはただのプロセスにすぎない。我々の社会とは永遠に指導者が国民に対して決定権を持つ社会なのだ。全人代代表の選挙もすでに決定済みで、配られた票に○を入れるだけだ。あえてリストの後ろの方の人物に投票したこともあるが、結果は同じだった。おそらく投票者がいなくても当選者は変わらないだろう。

賢明な指導者は国民が選びたい人物を事前に知っているから、選挙前にポストをあてがい、最後に関係者で選挙を行うのだ。もしも反対の立場になってしまえば、「分子」にはなれず、「分母」になるしかない。

私は前の職場ではずっと分母にされ、リストラの投票では分子にされてしまった。この社会では分子になるか分母になるかは自分で決められるものではない。私たちの社会に「かけがえのない一票」は訪れるだろうか。(翻訳・編集/岡本悠馬)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携