芸能人の搭乗情報や携帯番号が売られる中国、中国紙が「産業チェーン形成」と報じる

Record China    2019年2月22日(金) 23時40分

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22日、北京商報は、「中国では芸能人の携帯電話番号などを金銭で取り引きする『産業チェーン』がすでに形成されている」との記事を掲載した。写真は上海浦東国際空港。

相声(中国式漫才)タレントを抱える中国・徳雲社が15日、タレントらのプライバシー保護を訴える声明を出した。22日付の北京商報によると、中国では芸能人の携帯電話番号などを金銭で取り引きする「産業チェーン」がすでに形成されているという。

徳雲社が中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に掲載した声明はタレントらの住所、スケジュールといった情報が暴かれたり、販売されたりすることを非難するもので、同社は「仕事や日常生活に重大な支障をきたす。プライバシー侵害であり、タレントらの身の安全にも危険を与えかねない」と主張。記事によると、芸能人の個人情報売買は目新しいことではなくなっており、ある業者は「携帯電話番号やSNSのアカウント、スケジュールや乗る飛行機便などの情報も提供できる。一部芸能人については身分証の番号も可能」と話したそうだ。通常、料金は1件につき数十元(1元は約16円)で、購入希望者との連絡には危険を避ける策として「携帯電話番号」を「SJH」と記すなどの「工夫」がされるという。

記事は、内部の人間や芸能人と接触できる業界関係者、航空会社やホテルなどの従業員が情報の出所である可能性を指摘し、情報販売の「代理店システム」などの実態についても説明。「個人情報の無断販売により最高7年の懲役が科せられる可能性がある」とした上で、「多くの芸能人やその事務所は法的手段で身を守るとの決意を固めている」と伝えた。(翻訳・編集/野谷

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