ユーザーの9割が「ネット検索依存症」、思考を放棄した若者たち―中国

Record China    2012年1月8日(日) 10時2分

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5日、中国で実施されたインターネット調査によると、ネットユーザーの9割近くが自分のことを「ネット検索依存症」とみなしていることが判明した。写真は瀋陽の大学生。

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2012年1月5日、中国青年報社会調査センターがネットユーザー2175人を対象に行ったオンライン調査の結果、9割近くのユーザーが自分のことを「ネット検索依存症」だと認めていることが分かった。科技日報が伝えた。

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中国で「ネット検索依存症」の若者が急増している。「ネット検索依存症にかかっている人は多い」と感じているユーザーは全体の81.4%で、89.8%のユーザーが「自分はネット検索依存症だ」と診断。そのうちの20%が「重症」だと答えた。

何らかの問題に遭遇した時の対処法として、78.6%のユーザーが「インターネットで答えを調べる」と回答。「自分で考える」と答えたユーザーはわずか8%で、「本や辞書で調べる」が7.4%、「他人に聞く」が5.4%だった。

ネット検索で調べる情報については、「生活に関するもの」が最も多く79.8%、次いで「仕事の資料」(72.4%)、「ニュース」(71.2%)の順。3位から5位は、「商品に関するもの」「学術的文章」「医療に関するもの」となっている。

中国電子学会電子商務専門家委員会の副主任で北京科技大学教授の梅紹祖(メイ・シャオズー)氏は「ネット依存とネット検索依存は密接につながっている。その依存度は若い世代ほど大きい」と指摘。コンサルタント企業アイ・リサーチのアナリスト、由天宇(ヨウ・ティエンユー)氏も「検索エンジンの出現で情報を簡単に得られるようになると、人は自分自身で考えようとはしなくなった」と分析した。さらに「得られた情報はパソコンの中に保存して、自分の頭の中に保存しようとはしない」と指摘する専門家の声もある。(翻訳・編集/本郷)

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