<中国気になる話>シネコン建設ラッシュ=映画館業界の黄金時代も飽和状態に―中国

Record China    2012年1月10日(火) 15時46分

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4日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、2011年に中国の映画館数が急増したことを取り上げた。スクリーン数で見ると、前年からほぼ3000スクリーンの増加となった。写真は海南省三亜市の映画館。

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2012年1月4日、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」は、2011年に中国の映画館数が急増したことを取り上げた。

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中国映画界は空前の活況に沸いている。興行収入は130億元(約1560億円)の目標を突破、スクリーン数は前年比50%増という信じられない拡大を続けている。一方で1スクリーン当たりの興行収入は減少するなど陰りも見え始めている。

中国国家ラジオ映画テレビ総局の蔡赴朝局長が昨年12月、中国全土のスクリーン数は9000に達したことを明かした。2010年末の6256からほぼ50%増という急成長を遂げたことになる。

2003年に中国映画体制改革が始まって以来、スクリーン数は年二桁%の成長を続けていたが、2010年には一気に1533スクリーンと急増。前年比30%という高成長を記録した。2011年には前年比50%増と成長はさらに加速している。

今、中国のあちらこちらに新たな商業施設が誕生しているが、シネコンが併設されていることが多い。また古い映画館もリニューアルしてスクリーン数を増やしているケースが少なくないようだ。

興行収入は130億元(約1560億円)という大台に達した。前年比30%増という伸び率だが、前年の64%という急成長と比べると見劣りする。なによりスクリーン数の増加率を下回り、1スクリーン当たりの興行収入は160万元(約1920万円)から140万元(約1680万円)へと減少に転じた。10年近くも映画館の拡充が続いているわけだが、ついに飽和状態に差し掛かりつつあることは明らかだ。

それでも大手映画館チェーンはさらなる拡大路線をまい進するという。南方電影新幹線有限公司が保有するスクリーン数は2010年末時点で500スクリーン。それが2011年末には620スクリーンとなった。2012年はこれを上回るペースで拡大するという。

大手不動産企業を親会社に持つ万達院線は2004年に映画館業界に進出。2010年末時点で600スクリーンを保有する驚異的な成長を見せていた。2011年にはさらに200スクリーンを増設し、800スクリーンを保有している。2012年にはさらに300スクリーンを増設する方針だ。(筆者:chinanews)

■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。

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