平昌五輪のため建設した3駅に「手抜き工事」疑惑、韓国政府が調査開始=ネットからは疑問の声続出

Record China    2018年10月25日(木) 12時0分

拡大

24日、韓国の中央日報は、平昌冬季五輪のために建設したKTXの3駅について、手抜き工事疑惑が浮上し、政府が監査と捜査に乗り出したと報じた。写真は平昌五輪。

2018年10月24日、韓国紙・中央日報は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪のために建設したKTX(韓国高速鉄道)の3駅について「手抜き工事疑惑が浮上し、政府が監査と捜査に乗り出した」と報じた。

記事によると、疑惑があるのは、五輪のために新設した原州(ウォンジュ)市と江陵(カンヌン)を結ぶ路線の万鍾(マンジョン)駅、横城(フェンソン)駅、平昌駅。国会国土交通委員会の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員は23日、「すでに監査院と韓国鉄道施設公社がそれぞれ監査を進めている」と明らかにした。

この3駅は、建物の骨組みを造る鉄骨工事の段階で、工期の短縮とコスト削減のために、手抜き工事を行ったとみられている。耐震強度の基準に達しない資材を使用したり、既成品資材の代わりに現場で端材を集めてつないだ物を使用したりした疑いがあるという。資材の重なる部分の処理も手抜きだったとされている。

また警察も、横城駅の駅舎建設工事を請け負った業者、監督管理業者、発注元など、利害関係者全てを対象に捜査を進めている。裏金が動いていた可能性も念頭に置いているという。

専門家らは「手抜き工事が実際に行われていた場合、駅舎の構造的安全性に問題があるとみられ、耐震性も疑問視される」と警告している。駅舎の利用を一時的に中断してでも重要部分を中心に仕上げ材を撤去し、目視検査を行うべきだとの声も出ているという。

記事は、工事関係者から横城駅工事現場の写真を入手したとして紹介し、「疑惑を裏付ける状況が確認できる」とも伝えている。

「2018平昌冬季オリンピック大会関連施設の設置・利用などに関する計画」によると、平昌五輪関連工事の総事業費は11兆879億ウォン(約1兆1000億円)。このうち原州~江陵線KTX工事の事業費は3兆9411億ウォンで、最も多いという。

この記事に対し、韓国のネット上では「何者かがわざわざ写真を残し、通報したのでは」と予想する意見が多く見られた。公開された写真を細かく分析し、「この程度を『手抜き工事』と言うのは少々無理がある。演出した写真ではないか」「鉄骨工事の特性上、工事中にもかなりの設計変更が発生する。既成品に資材をつなげて使用することもよくあることだ」「写真を撮った時点で問題に気付いていたなら、修正や補完をしたはず。問題がないからそのまま工事は進められた。いまさらこの話をする理由は何だろうな」「悪質な捏造(ねつぞう)写真だ。建設現場をよく知る人間なら、すぐに分かるはず」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携