新中国の幕開け?!「2011年中国10大ニュース」を選出!―中国メディア

Record China    2011年12月31日(土) 22時14分

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30日、新華網が「中国10大ニュース」を発表した。資料写真。

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2011年12月30日、新華網が「中国10大ニュース」を発表した。

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1、中国が世界第2の経済大国に、日中双方に複雑な心境

2月14日、日本は2010年の名目国内総生産(GDP)を5兆4742億ドルと発表、中国が1月に発表した5兆8786億ドルを下回ったことで、中国の世界第2の経済大国の地位が確定した。シンガポール紙・ストレーツ・タイムズは2020年に米国を抜いて世界一となると予測した。

2、南シナ海の領海問題、中国は外交上の試練

70年代から、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどが係争海域で油田の採掘を続けている。南シナ海の豊富な資源をめぐり、領海争いは激化。特にフィリピン・ベトナムは中国を挑発、米国・日本・インドが競って「干渉」し始めている。米ニューヨーク・タイムズは南シナ海を米中両国の戦略的前線と論じた。

3、中国初の空母が進水、中国軍の近代化が加速

中国初となる空母が大連港に進水、全世界がこれを注目した。旧ソ連製の「ワリャーグ」を改造して完成した同空母は、中国の軍事近代化の象徴として重要な意味をもつ。豪紙オーストラリアンは、国威高揚が真の目的と断定した。

4、「神舟8号」と「天宮1号」、中国の宇宙技術がさらに進歩

9月29日と11月1日に、軌道上実験モジュール「天宮1号」と無人宇宙船「神舟8号」がそれぞれ打ち上げられた。これにより中国は世界第3の宇宙ステーション所有国となった。ロイターはこれを中国の宇宙技術の進歩と評価すると同時に、軍事・外交上中国の影響が拡大するだろうと指摘した。

5、中国が初のステルス機試験飛行、米国との差を埋める

1月11日、中国は新型ステルス機「殲20」の試験飛行に初めて成功。試験飛行の成功は中国の先端軍事技術上の巨大な進展を意味しており、アジア・太平洋地域における軍事バランスに変化をもたらす可能性がある。英紙デイリー・テレグラフは米中の軍事力が均衡に一歩近づいたと指摘した。

6、ミニブログが中国世論の形成に大変化もたらす

2011年、より多くの中国人がミニブログなどSNSメディアを利用するようになった。ミニブログは瞬間的に情報を伝達し、情報そのものを肥大化させることができる。7月23日の高速鉄道追突事件やスクールバス事件など、ミニブログによって当局を動かした例は尽きない。シンガポール華字紙・聯合早報は、ミニブログが民主化の転機となる可能性を指摘している。

7、高速鉄道追突事故で「速度」から「安全」へ

7月23日、北京南発福州行きの高速列車が杭州発福州南息の高速列車に追突し、40人が死亡した。事件後、中国高速鉄道は速度の追及から質と安全の重視にかじを切ることを余儀なくされた。韓国紙・朝鮮日報は事件を、中国が「世界一強迫症」を患い、常に「世界一」だけを追求した結果だと断じた。

8、「郭美美」事件、中国赤十字など慈善団体への不信が顕在化

6月、ユーザー名「郭美美baby」を名乗る女性がミニブログに投稿、「中国赤十字会商業部門社長」と自己紹介したことがきっかけとなり、中国民衆の中国赤十字など慈善団体に対する不信が高まった。英フィナンシャル・タイムズは一部の慈善事業が賄賂や脱税の抜け道になっていると指摘した。

9、中国人のリビア退避は中国の国力と地位の上昇の表れ

2月21日、リビア情勢が緊張する中、中国政府は陸海空総動員で中国人のリビア退避に動き、3月5日には全3万5860人の避難が完了した。中国政府が中国籍をもつ海外居住者の保護の意思を明確に示した形となった。英タイムズはこれを、中国の世界における影響力が高まり地域覇権が強まっていることをほのめかすもの、と指摘。

10、中国共産党建党90周年、中国モデルに世界が注目

中国共産党が1921年の建党から90年を迎えた中国では、「紅歌」の推進、共産党に関するテレビドラマの放映など、さまざまなイベントが行われた。韓国紙・中央日報は、90年前、小さな小舟から出発した中国共産党はすでに巨大な空母になったと論評。「中国共産党を理解せずして中国は理解できない」時代に生活していると指摘した。(翻訳・編集/津野尾)

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