閉幕から5カ月たった平昌五輪、従業員から不満が続出する理由

配信日時:2018年8月29日(水) 10時50分
閉幕から5カ月たった平昌五輪、従業員から不満が続出する理由
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2-3月に開催された平昌五輪・パラリンピックで活躍したバス運転手の一部に、いまだに給料が支払われていないことが分かった。写真は平昌五輪会場。
今年2月の平昌五輪・パラリンピックからすでに5カ月がたつが、現地で働いたバス運転手にいまだに給料が支払われておらず、不満が続出しているという。韓国・ノーカットニュースが27日付で報じた。

平昌冬季五輪・パラリンピックでは、輸送バスの不足が顕著だったという。記事によると、韓国西部の忠清南道に住む貸切バス運転手のAさん(50)は、この報を聞いて平昌に向かった。お金のためでもあったが、「韓国で初めて開かれる冬季五輪に少しでも貢献したいという気持ちが大きく、寒くてもその分やりがいを感じることができると期待していた」という。

しかし、いざ到着してみると、現地の状況はニュースで聞いていたよりも深刻だった。夜明けに出勤して夜明けに退勤した。防音がしっかり施されていない宿泊施設で眠らなければならず、食事はキムチとスープにおかずが少し変わるだけ。そして寒さに震えながら、往復200キロメートルの雪に覆われた道を毎日数回行き来した。しかしパラリンピック閉幕から5カ月が過ぎた今でも給料は支払われておらず、Aさんは挫折と憤りを感じているという。

平昌五輪の車両部門公式スポンサーである現代自動車は、シャトルバスを運行するため、車両の不足分を錦湖ホールディングス(現・錦湖高速)から調達した。錦湖高速も自社で賄えない路線を全国各地の一次請け企業に委託し、さらに中小規模の旅行会社や貸切バス会社が二次請け、三次請けとして集められたという。しかし、費用の支払いが何らかの理由で滞り、三次請け企業の従業員であるAさんは、苦労した対価を受け取れていないのだという。少なくとも2つの企業で数千万ウォン(数百万円)の被害が把握されており、貸切バス業界全体でその額は数億ウォンに達するという。

平昌五輪・パラリンピック組織委員会は、「苦情が継続して入ってきているが、予算に余裕がない上、被害業者や運転手と組織委員会の間に取引関係がない現状では、運転手を助ける方法はない」と述べたという。

これについて韓国のネット上では、「すぐ捜査して運転手を搾取した企業を公開するべきだ」「政府は何をしているんだ」「北朝鮮から来た人は盛大にもてなしたのに、影で大会を支えた自国民には給料も払えないなんて、どう考えてもおかしい」と、政府の早急な対応を求める声が相次いだ。

他には「平昌五輪は失敗だ。無事故イコール成功ではないだろう。莫大な税金を注ぎ込んだのに給料の保証もできないなんて…」という、五輪自体の評価に結び付ける意見も見られた。

そして「大会を見に行ったけど本当に寒かった。あんな環境で働いていた運転手さんやボランティアの皆さん、本当にお疲れ様でした」と、実際に大会を見に行った観客からの労いの言葉も確認できた。(翻訳・編集/右田)
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