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24日、中国東部沿海部の長江を跨ぐ「黄金ルート」の一部である崇啓大橋が正式に開通した。
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2011年12月28日、新華ネットの報道によると、中国東部沿海部の長江を跨ぐ「黄金ルート」の一部である崇啓大橋が24日、正式に開通し、江蘇省啓東が完全に上海1時間都市圏に入った。
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上海市崇明と江蘇省崇東を結ぶ崇啓ルートは国の高速道路網の上海−西安区間の重要部分で、長江デルタ高速道路網計画の都市間ルートである。今回完成した長江河口北支流を跨ぐ大橋と2009年に開通した世界レベルの橋とトンネルが結びついた上海長江トンネル橋と一つになって崇啓ルートとなった。
崇啓ルートは全長51.763kmで、省市境界で江蘇区間と上海区間に分けられ、江蘇と上海がそれぞれ独自に建設し、運営管理している。
崇啓ルートの開通で、上海市浦東から江蘇省啓東までの所要時間が自動車でこれまでの2時間半から1時間に短縮され、これで啓東は上海の「1時間交通圏」に入った。上海と隣接する江蘇省東部地区との間で初めて長江を跨ぐ陸路ルートが誕生し、長江に隔たれ、交通コストが高く、輸送ルートが長いという長年の問題が完全に解消されるとみられている。
開通式に出席した上海市の韓正(ハン・ジョン)市長は、崇啓ルートは長江デルタ交通インフラ整備の重要な節目工事で、この完成は中国沿海部の重要交通ルートを開き、長江デルタ地区の交通網システムを最適化し、上海の対外交通配置を改善するうえで、非常に重要な意義があると述べた。
江蘇省の李学勇(リー・シュエヨン)省長は次のように強調した。崇啓大橋の正式完成・開通は上海と江蘇の協力を緊密にし、長江デルタ地域の一体化発展をはかる重要な成果である。江蘇は崇啓大橋の完成、開通を契機とし、長江デルタ一体化発展と江蘇沿海開発国家戦略を実施する。
崇啓ルート工事は国家発展改革委員会が06年に正式に認可し、総予算が82億3800万元で、08年12月に正式着工した。
ずっと長江で隔てられ、上海と南通、塩城、連雲港および山東地域都市群のつながりが緊密でなく、この方面の都市との経済融合進度が影響を受けていた。崇啓ルートの開通は長江デルタ地域の経済一体化を大きく促すだけでなく、上海−西安道路ルートの全線貫通は中・西部地区の発展けん引に重要な戦略的意義があるとされている。
上海市社会科学院都市化発展研究センターの郁鴻勝(ユー・ホンション)主任は「蘇通大橋、杭州湾ベイブリッジの完成、開通、さらに今回の崇啓ルートも加わり、長江北岸と杭州湾南岸都市、都市群がより一層近くなり、一体化による効果は一段と顕著になるだろう」と語った。
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