北京の古いデパートが懐古趣味の若者を引き付ける―英メディア

Record China    2011年12月31日(土) 17時41分

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24日、中国の昔ながらのデパートが懐古趣味の若者に人気が出ているという。写真は70〜80年代に中国で人気だったおもちゃ。

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2011年12月24日、英BBCサイトによると、中国の古いデパートが懐古趣味の若者を引き付けている。27日付で新華網が伝えた。

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北京の三里屯Villageは高級ショッピングエリアで、新富裕層はここで高価な外国ブランドを購入する。ここは中国の物質・享楽主義の今後を象徴するシンボルになっている。だが、中国の消費者に前からこのような豊富な選択肢があったわけではない。数十年前までは食品以外のほとんどの商品は昔ながらのデパートで売られ、そこには安い国産品が並んでいた。今、多くの人がこのような旧式のデパートから離れ、より今風の買い物をしているが、このようなデパートの一部は今も営業を続けており、ここ数年、懐古趣味の若い人に人気が出ているという。

急速な経済発展に伴い、過ぎた時代を懐かしむ人が増え、永安路百貨商場のような伝統的なデパートに徐々に客が戻っている。この4階建てデパートは1958年に北京の立ち遅れていた南部にオープンした。現代化された新しいショッピングモールはシンプルな設計でわかりやすく少数の商品が展示されているが、このデパートは違う。商品は棚やショーケースに山積みされている。ペンキがはげかけた小さな店舗には、白い陶器製の茶筒や防寒下着など、さまざまな日用品が並んでいる。

母親が使っていたハンドクリームを買いに来たという若い女性は、「こういう商品に特別な親しみを感じるんです。パッケージも長い間変わっていないし。今はみんな懐古趣味に走り始めていますから」と話した。

以前はこのような国営商店の販売員の態度は冷淡だった。彼女たちの口からは「没有(メイヨウ/「ないよ」の意味)」しか聞けなかったものだ。だが、競争は彼女たちの態度も徐々に変えた。「当時は“大鍋飯”(待遇が一律であること)の原則があったから、頑張っても頑張らなくても給料は同じだった」とある従業員はいう。「でも、状況はだいぶ変わって、今では“ほほ笑みサービス”ですよ」(翻訳・編集/渡邊英子)

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