<特集>中国・韓国の国交回復秘話(1)

Record China    2007年2月14日(水) 13時31分

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現在、中国と韓国のつながりは深まっている。

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北京市に住む、段さんは、奥さんと共にお正月を韓国で過ごすため、3週間前から北京市にある旅行局に書類を提出し、15日間の韓国観光ビザを取得した。2007年2月16日に北京国際空港からソウルへ旅立つ予定だ。また、南京大学には、図書館から本を借り、留学生の寮に帰っていく女子学生の姿があった。彼女は崔(サイ)さんという。韓国からの留学生だ。

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昨年11月17日の新華社報道によると、崔さんのように中国で学んでいる韓国人留学生の数は、約5万4000人にのぼる。中国にいる留学生のうちの38%が韓国人であり、全体の割合では6年連続1位を占めている。また中国に居住している韓国人は約40万人を越えている(中国教育部資料)。毎週670便の飛行機が、韓国の6都市と中国国内30都市とを結んでおり、中国と韓国のつながりは深まっている。

近年、中国人の韓国旅行は自由になってきた。しかし、1990年代前半までは、中国から韓国に観光旅行に出かける人は少なかった。1945年、第二次世界大戦の終結後に、中国と韓国との間には国交がなく、さらには朝鮮戦争も勃発した。両国間には厳しい関係が続いていたのだ。

1989年の天安門事件以後、中国は様々な国際会議に積極的に参加するようになった。そのため、中国は韓国との国交回復問題に直面した。実は韓国も、1988年10月のソウルオリンピック開催をきっかけに、ハンガリー、ロシア、中国等の社会主義国と関係改善を図り、良好な関係を保っている。翌1989年にはハンガリーとの国交を回復した。また1990年の9月には、旧ソ連とも、同様に国交を回復した。当時の韓国大統領、盧泰愚(ノ・テウ)氏は大統領在任中に、中国とも国交回復を実現したいと考えていた。このため韓国政府は様々なルートで中国を訪れ、関係回復を目指す活動を水面下で行なっていたのだが、中国にとって韓国との国交回復を妨げる大きな障害があった。すでに韓国は台湾と国交を結んでいたのだ。また、山積する問題の中でも、最大の懸案は、中国が韓国との関係を回復した後も、従来どおり北朝鮮との友好関係を維持できるかどうか、ということであった。

1949年10月1日に中華人民共和国は国家を樹立したが、その1週間後の10月6日に、中国は北朝鮮との国交を回復しており、翌1950年6月に勃発した朝鮮戦争においても、中国はソ連とともに北朝鮮を支持した。このときに築いた友好関係には、今でも根強いものがある。

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