春節消費の「新5テイスト」 節約・レジャー・文化など

人民網日本語版    2018年2月23日(金) 15時0分

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7日間の春節(旧正月、今年は2月16日)連休期間中、中国の人々は国内で買い物や食事に9260億元(1元は約16.9円)を使っただけでなく、旅行 に4750億元を使い、映画にも5日間で46億元を使った。

7日間の春節(旧正月、今年は2月16日)連休期間中、中国の人々は国内で買い物や食事に9260億元(1元は約16.9円)を使っただけでなく、旅行 に4750億元を使い、映画にも5日間で46億元を使った。新華社が伝えた。

この驚異的な数字の背後には、消費バージョンアップの躍動するエネルギーがある。そんな中、春節消費の「新しい5つのテイスト」として、節約テイスト、レジャーテイスト、カルチャーテイスト、新鮮テイスト、科学技術テイストが顕在化しており、中国の消費の未来を感じさせるものとなっている。それぞれのテイストを見てみよう。

▽節約テイスト:外食はできるだけ倹約

戌年の春節消費には強い節約テイストの風が吹き、外食分野で特にこの傾向が目立った。

年越しのごちそうの値段は庶民的で、前年同期とほぼ同じ水準だった。調査によると、北京、上海広州などの一線都市の一人あたり平均価格は100〜150元が多数を占め、半製品の価格は半減した。例年と異なるのは、各地のレストランやホテルが売り出す年越しのごちそうは10人以上向けの大容量だけでなくなり、8人以下向けの小容量のものが増えたことだ。

旧暦の12月30日にあたる2月14日、黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市のホテルでは、多くの市民が食べきれなかった料理や飲み残したアルコールを持ち帰る光景が見られた。

節約テイストではあるが、春節の外食消費の勢いが弱まったわけではない。商務部(商務省)が21日に発表した最新のデータをみると、今年の春節連休期間に全国の食品小売産業と外食産業の企業の売上高は9260億元を突破し、前年同期比約10.2%増加した。

▽レジャーテイスト:国内観光収入4750億円

春節の過ごし方として、故郷に帰って一家団らんするだけでなく、旅行や外出が新たなスタイルとして定着しつつある。

国家観光局データセンターが21日に発表した総合的試算によると、今年の春節連休に全国で受け入れた観光客はのべ3億8600万人に達し、同12.1%増加した。観光収入は4750億元で同12.6%の増加。レジャー・リゾートが観光スポットの観光を上回って、春節連休に出かける理由の一番目に上がった。観光客でレジャー・リゾートを選択した人は50.5%に上り、観光を選択した人は48.9%だった。温泉旅行や骨休めの旅行といった体を休めてのんびり過ごすリゾート旅行が最も注目を集めた。

海外旅行の人気も高かった。中国観光研究院と旅行予約サイト・携程旅行網が共同で発表した報告書によれば、2018年春節海外旅行市場では観光客数が昨年ののべ615万人からさらに増えてのべ650万人に達し、過去最大規模になった。

▽カルチャーテイスト:映画興行収入が5日で46億元

春節に映画を見るのが新しい習慣になっている。映画総合プラットフォーム・猫眼電影のまとめたデータをみると、2月16日から20日午後3時30分までの約5日間に、中国国内の映画興行収入は46億元を突破し、中国映画市場の春節期間の新記録を達成した。

縁日をぶらぶらするのがこの上ない楽しみという人は多い。春節連休期間中、北京の地壇と竜潭公園の2大縁日には国内外からのべ170万人が訪れ、前年より9万1千人増加した。北京の廠甸の縁日は今年は「文化テイスト」を打ち出し、海南省が展開した260のプログラムからなる文化スポーツイベントは、文化的な香りが濃厚だった。こうしたカルチャーテイストは書店、博物館、テーマパークにも流れ込んでいる。

▽新鮮テイスト:正月用品リストが「より新鮮」に

京東のビッグデータによると、今年の春節前には生鮮食品の売上高の前年同期比増加率が140%を超えた。正月用品の中ではギフト用果物の増加率が最も大きく、同280%増加した。天猫(Tmall)のまとめた統計では、春節連休期間の輸入生鮮食品の取引額は前年同期より約300%増加し、チリのタラバガニ、米国ボストンのロブスター、ニュージーランドのオレンジラフィーなどが食卓の人気者になった。

新鮮な味を求める消費者のニーズに応えるため、生鮮食品スーパーの中には春節期間中に「24時間営業モデル」を始めたところもあった。北京、上海、深センなどでは新小売スーパー・盒馬鮮生の多くの店舗が通常の営業のほか、最短30分で無料で商品を自宅まで届けるサービスを展開し、消費者は家を出なくても世界約100カ国から来た新鮮な味を楽しめるようになった。

▽科学技術テイスト:スマート商品の売上高が倍増

伝統的な春節が現代的な科学技術的要素に遭遇すると、火花が飛び散って、新たな活力がほとばしるようになる。

食品と衣類はこれまでずっと正月用品の主役だったが、今ではドローン、スマート便座といった「新しい大型商品」が徐々に人気を集めている。京東のビッグデータでは、京東プラットフォームで「正月用品祭」が行われていた期間に、コンピューターの売上高は同358%増加し、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)設備は同215%増加し、ドローンは119%増加した。通販プラットフォーム・蘇寧易購の正月用品祭では、セグウェイやドローンといった高い科学技術力を備えた商品の売上高増加率が170%に達した。

携帯電話を通じたお年玉の争奪戦も春節の新しい楽しみだ。これまでは指を動かすだけだったが、今では頭を使ったり口を動かしたりするようになった。お年玉を獲得するには、送られたイラストが何か当てたり、お年玉に表示された早口言葉を言ったりしなければならないからだ。騰訊(テンセント)がまとめたデータでは、今年の大晦日にあたる2月15日には、6億8800万人が微信(WeChat)を利用してお年玉を贈り、争奪戦に参加した人は同15%増加した。支付宝(アリペイ)の5つの福カードを集めるとお年玉がもらえるイベント「集五福」では、カードを集め終わった人が2億5100万人に上り、昨年の1億6800万人に比べて約50%増加した。(編集KS)

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