中国、チリから毎日飛行機2機分のチェリーを空輸―中国メディア

Record China    2018年2月23日(金) 10時20分

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19日、経済日報は、中国人の食習慣の変化が世界の食材市場に大きな影響を与え始めていることを伝えた。資料写真。

2018年2月19日、経済日報は、中国人の食習慣の変化が世界の食材市場に大きな影響を与え始めていると伝えた。

記事によると、近年、中国の食習慣に変化が起こっており、ますます多くの有機食品、輸入食品が選ばれるようになった。クレディ・スイスによると中国の中産階級の人数は2015年時点で1億900万人と米国の9200万人を超えている。コンサル企業・マッキンゼーによれば、20年の中国における中産階級はほぼ4億人に達する見込みだという。市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルのデータでは、12年から16年における有機食品の消費量年間平均増加率が2桁を維持していることが明らかになった。これに合わせて中国市場では輸入食材の需要がますます増えており、多くの農作物輸出国の生産計画に影響を与えているという。

メキシコやチリが主産地のアボカドを例に見てみると、10年から16年の7年間で中国のアボカド輸入量は1.9トンから2万5000トンと1万3000倍余り増加したことが、国連商品貿易統計データベースで明らかになっているという。

また、中国人の大豆需要の増加が、世界第2の大豆生産国であるブラジルの大豆生産状況に大きな変化を与えているようだ。記事は「ブラジル産大豆の主な輸出先は中国で、輸出量全体の80%近くを占めているが、これらは食料油や飼料の原料となる大豆であり、直接食べられるものではない。大部分が熱帯気候に位置するブラジルは土地の酸性度が高く、多くの農家が干ばつや雑草、虫に強い遺伝子組み換え大豆の栽培が普及している。中国は今や世界最大の大豆消費国になっているが、遺伝子組み換え大豆には抵抗があり、非組み換え大豆を選ぶ傾向にある。中国の食品大豆市場に大きな魅力を感じたブラジルでは近年、非組み換え大豆の栽培が増えており、17年7月には遺伝子非組み換え大豆研究所が創設され、非組み換え大豆の増産技術の研究が行われるようになった」と紹介している。

さらに、中国にとって最大のチェリー輸入国であるチリの果物輸出業者協会のデータによれば、チリから中国へのチェリー輸出量が17年から18年のシーズンに大きく増加し、すでに12万5000トンを超えて過去最高を記録した。同協会長の話では、今シーズン輸出されたチェリーのうち83.75%は中国向けだったという。

チリ最大のチェリー生産輸出業者であるガルセス氏は「ますます多くの中国人がチェリーを購入している。チリのチェリー業界は中国市場によって支えられている。今シーズン、去年10月から果物チャーター機を飛ばして中国にチェリーを輸出している。11月初めには毎日チャーター機1便がチェリー100トンを輸送した。11月末には1日2便となり船便も始めた。船便の場合は22日かかるが、冷蔵コンテナや専用保護バッグなどの技術によってチェリーを新鮮なまま中国に運ぶことができる」と語ったという。(翻訳・編集/川尻

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