<レコチャ広場>金総書記の突然死が発する“良いシグナル”とは?

Record China    2011年12月21日(水) 14時19分

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19日、コラムニストとしても活躍する中国の大学教授が、北朝鮮の最高指導者・金正日氏の急死を受け、「それがどんなシグナルを発しているのか」について論じた。写真は20日、金総書記の霊前を訪れた後継者の正恩氏と大勢の幹部。

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2011年12月19日、コラムニストとしても活躍する湖南省・湘潭大学の李開盛(リー・カイション)副教授は、北朝鮮の最高指導者・金正日(キム・ジョンイル)氏の急死を受け、「それがどんなシグナルを発しているのか」について論じた。中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載した。

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金正日氏の死後、まず注目すべきことは、後継者である金正恩(キム・ジョンウン)氏が滞りなく権力を引き継ぐことが出来るかどうか、どのような方向にすすんでいくのかということだと、李副教授は指摘。正恩氏は父親である正日氏に推されてのことである以上、短期間のうちに大きく路線変更することは考えられないとし、国内に対しては統制を徹底させ、対外的には中国への依存を強めるのではないかとしている。

次に、中朝関係の行方については、中国は北朝鮮が平和的に改革・開放を徐々に行っていき、国を維持できるような金正恩政権の後押しは行うだろうが、危険を冒してまで北朝鮮が大きな変革をすすめることはしないと予測している。また、政権の委譲は核問題の解決への契機になり得るだろうと指摘している。

そして最後に、一連の独裁者が権力を追われる中での金正日氏の逝去は、民主化を求める人々にとって大きな原動力になり得ると指摘。“アラブの春”に代表される民主化の波が北朝鮮にも及ぶ可能性があるとしている。

北朝鮮はこれまで地域の安定性に不安をもたらしてきたが、総じて金正日氏の死はプラスに働くひとつのシグナルになるだろうと、李開盛副教授は指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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