村山富市元首相「過ちを認めてこそ日本はアジアでの孤立を避けられる」、インタビューで語る

Record China    2018年2月16日(金) 15時20分

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15日、シンガポール華字紙・聯合早報がこのほど、村山富市元首相へのインタビューを行った。写真は村山富市元首相。

2018年2月15日、シンガポール華字紙・聯合早報がこのほど、村山富市元首相へのインタビューを行った。

記事は、村山元首相が「戦後50周年の終戦記念日にあたって」との談話を発表した「平和の首相」だと紹介。独占インタビューの内容を伝えた。

まず、首相在任中の時について村山元首相は、「自分が(首相の)席につくことなど考えたこともなかったし、首相になることがすごいことだとも思っていなかった。これは天が与えた職責だと考え、どんな問題を解決すべきかはっきりさせるべきだと考えた」と語った。

そして、首相になってからの目標について「第二次大戦に対する重要な談話を発表することを自分の目標とした」と述べ、「あの戦争で私たちはいったい何をしたのか、どんな過ちを犯したのか、どんな反省をすべきなのかについて日本人に考えさせたかった。日本は必ずこの過程を経るべきで、そうすることで平和を大事にして守ることでき、真の民主国家となれる。私は首相在任中、この願いだけを持っていたと言っていい。この使命を果たせたなら、首相の座に長くいる必要はないと自分に言い聞かせていた」と語った。

また、自民党との連立政権だったため、「歴史問題について過ちを認めたがらない保守的な政治家」もいたことについて村山元首相は、「彼らは表面的には反対しなかったが、不満を持っていることは知っていた。当時、私は内閣が一致してこの談話を通さないなら首相を辞すると言っていた。内閣の中には反対する人もいると思っていたが、誰からも反対の声は出なかった。恐らく、私が辞めることは彼らの政治的な思惑としては不利になると考えたのだろう。結局、村山談話は内閣一致で通過したが、これは私の政治生命をかけて得たものだった」と述べている。

「村山談話」を批判する人たちについては、「彼らは歴史を直視したがらず、日本は第二次大戦中に悪いことだけではなく良いこともしたと考えているため、頭を下げて過ちを認めたがらない。私はこの点ではぶれない。もしこうした人々に影響されるなら、何も成し遂げられないからだ。重要なのは、日本が過ちを認めないならば、第二次大戦の被害国とは永遠に心を通わせることはできずに孤立してしまい、前途は暗くなってしまうということだ」と語った。(翻訳・編集/山中)

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