「怒れる箸」は“中国の春”を呼び覚ますことができるのか?―米メディア

Record China    2011年12月13日(火) 22時55分

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11日、米紙ロサンゼルス・タイムズは中国のベストセラー作家・余華氏の寄稿「中国の秋はアラブの春ではない」を掲載した。写真は中国の箸。

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2011年12月11日、米紙ロサンゼルス・タイムズは中国のベストセラー作家・余華(ユイ・ホア)氏の寄稿「中国の秋はアラブの春ではない」を掲載した。米ボイス・オブ・アメリカの中国語版ウェブサイトが伝えた。

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若い頃の毛沢東が革命を扇動する際、ほとんど教育を受けたことがない聴衆に「1本の箸を2つに折り、さらにまたそれを折ろうとしたが折れない」というパフォーマンスを見せ、団結の重要性を理解させた。これにより、中国各地に散らばっていた「怒れる箸」たちが集結し、1949年10月1日の建国宣言につながった。

中国は今、再び「箸」問題に直面している、と余氏は指摘する。中国政府は各地に「怒れる箸」たちが存在していることを知っているが、「箸たち」が散らばっている限り、1本1本へし折っていけば、どんなに数が多くとも問題ないと信じている。

英紙フィナンシャル・タイムズは今年初め、昨年1年間に中国各地で起きた暴動やデモなどの群集事件は18万件、1日平均493件に上ると報じた。10年前の3倍以上増えている。では、多発する群集事件はアラブ世界のように中国にジャスミン革命を引き起こすことになるのか?

中国の学者、章立凡(ジャン・リーファン)氏は「中国は国土が広く、政府も大金をつぎ込んで安定維持に励んでいる。火は点在しても燃え広がることはない」と指摘。「安定維持はもはや産業と化している。地方はある程度の騒乱があった方が、それを鎮圧することで政治的成績を上げることができると考えている」との見方を示した。

上層部が民主化を決断するか、それとも民衆が下剋上を起こすか。余氏は中国の目の前にはこの2つの道が広がっていると指摘。そして、中国の高官が民主化したくないと思っても、実は民主化こそが彼らの財産や命を守るカギになると強調した。(翻訳・編集/NN)

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