アジア各地を襲う異常気象、韓国でも記録的な猛暑、ベトナムでは台風で30人死亡・不明、上海は19万人避難

Record China    2018年7月29日(日) 8時10分

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猛烈な暑さが続く日本同様、アジア各地が異常気象に見舞われている。韓国も今夏、記録的な猛暑に襲われた。ベトナムでは台風で30人が死亡または行方不明となり、上海でも19万人が避難して交通機関が混乱した。写真は韓国。

2018年7月27日、猛烈な暑さが続く日本同様、アジア各地が異常気象に見舞われている。韓国も今夏、記録的な猛暑に襲われて熱中症患者が急増し、死者も出ている。ベトナムでは台風による豪雨で洪水、地滑りが発生、30人が死亡または行方不明になった。上海でも台風で19万人が避難して交通機関が混乱した。

聯合ニュースなどによると、23日朝のソウルは最低気温が29.2度までしか下がらず、1907年に近代的な観測が始まって以降、最も暑い朝になった。この日の最高気温は35.7度だった。韓国東部の日本海に面した江陵市でも23日朝の最低気温が31度を観測。やはり1907年以来、最も高い気温を更新した。同市で最低気温が30度を超えたのは2回目で、前回は2013年8月8日の30.9度だった。

連日の猛暑で熱中症患者も急増。15日から20日までの6日間だけでも469人に達し、12人が高温で亡くなった。気象専門家は「今年はチベット上空が通常より早く熱くなり、北太平洋高気圧が早く張り出したため、朝鮮半島では梅雨が早く終わり、高温多湿の北太平洋高気圧が朝鮮半島を包んだ」と説明。「気温も湿度も高いサウナのような暑さはまだしばらくは続く見込み」と話している。

中国では台風10号が22日午後、上海の崇明島に上陸。国営新華社通信は上海が上陸に伴う豪雨や暴風に見舞われ、19万人余りが安全な場所に避難した、と報じている。交通機関にも影響が広がり、上海の浦東国際空港と虹橋国際空港では同日午前、国際便と国内便500便以上が欠航となった。

その一方で気温も上昇。浙江省、江蘇省、福建省など中国東南部海岸地域では22日から日中の最高気温が38~40度に達する猛暑が続いている。この地域には最高段階の猛暑警報である「高温紅色警報」が発令された。

ベトナムでは台風9号による豪雨の影響で、北部のタインホアやイエンバイで土砂崩れや住宅の浸水が相次ぎ、国営ベトナムテレビは22日夕時点で30人が死亡または行方不明となり、17人がけがをしたと伝えている。政府は軍を動員して、住宅や医療拠点、病院、学校といったインフラの復旧を進めているという。

異常な暑さはアジアにとどまらず世界各地で猛威を振るっている。ノルウェーフィンランドの北極圏で7月、気温が33度に上昇。1913年7月に56.7度の世界最高気温を記録した米カリフォルニア州デスバレーでは7月、52.0度を観測。このほか同州ロサンゼルス近郊チノで48.9度、アルジェリアのサハラ砂漠で51.3度に達した。国連の世界気象機関(WMO)は「温室効果ガスの増加による長期的な地球温暖化の傾向と関係がある」と分析している。(編集/日向)

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