「韓国のアリラン=恨」という固定観念を捨てよう!日本人教師の呼び掛けに、韓国ネットも賛同

Record China    2018年10月16日(火) 17時40分

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15日、韓国・中央日報は、先ごろ開かれた「ソウルアリランフェスティバル」で、千葉県柏市立柏高校の音楽教諭、石田修一さんが第4回ソウルアリラン賞を受賞したと伝えた。写真は韓国の伝統衣装。

2018年10月15日、韓国・中央日報は、先ごろ開かれた「ソウルアリランフェスティバル」で、千葉県柏市立柏高校の音楽教諭、石田修一さん(65歳)が第4回ソウルアリラン賞を受賞したと伝えた。

記事によると、同賞はアリランのグローバル化と創造的価値の拡散に寄与した個人・団体に贈られる。過去の受賞者は、アリランを初めて五線紙に採譜したホマー・ハルバート博士、映画「アリラン」のナ・ウンギュ監督、演劇「アリラン峠」の劇作家兼演出家パク・スンヒと、いずれもすでに他界している芸術家。存命中の人物の受賞は石田さんが初めてという。

石田さんは柏高校吹奏楽部の音楽総監督を務めており、01年からアリラン公演を1000回余り行ってきた。従来の吹奏楽に、韓国の伝統楽器や舞踊などを活用した国楽パフォーマンスを加え、中国、シンガポール、ベトナムなどでも公演した。受賞に際し、石田さんは「アリランが好きで始めた活動で、賞まで頂けて光栄だ」とコメントしている。

石田さんがアリランの公演を初めて目にしたのは01年ソウルでのことで、「魂が揺さぶられ、心臓をつかまれたような気分になった」という。石田さんはその後何度もアリラン公演を見るため韓国に足を運んだ。当初は月1回のペースで訪韓し、ピアニストのイム・ドンチャンさんからアリラン唱法も学んだ。そのアリランを、自らが指導する吹奏楽部の生徒たちに教えたという。

石田さんは「アリランには恨(ハン)だけでなく、力がある。明日への希望と力強い歩み、強い意思が溶け込んでいる作品だ。『アリラン=恨』という固定観念を捨ててほしい。アリランを恨の中に閉じ込めないでほしい」と説明する。また今後について「アリランはベートーベンの交響曲のように世界中で演奏される曲になりうる。平和・安息のイメージや躍動性など、アリランの新たな要素の発掘を続け、世界に伝えたい」と話しているという。

この記事に、韓国のネットユーザーからも「アリランをもっと愛さなければ、という気持ちにさせられた」「『アリランを恨のイメージに閉じ込めるな』という言葉を日本人から聞くなんて。こんな考えを持てなかったことがとても恥ずかしい」「ありがたい忠告だ」「客観的視点で見た第三者からの素晴らしい意見だ。私たちは特定のイメージに囚われていたんだな」など、称賛の声が相次いでいる。また「確かにアリランに恨の感情を入れてほしくない。ただアリランは一日二日で作られたものではない、ということが恐ろしいんだよ。朝鮮半島では、これからまた別のアリランが生まれるしかない」などという意見も寄せられた。(翻訳・編集/麻江)

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