米ノーベル経済賞受賞者、トランプ大統領の新型コロナ対応を批判―英紙

Record China    2020年4月23日(木) 13時20分

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英紙・ガーディアンは22日、ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ氏へのインタビュー記事を掲載した。写真は米国。

英紙・ガーディアンは22日、ノーベル経済学賞受賞者でコロンビア大学教授のジョセフ・スティグリッツ氏へのインタビュー記事を掲載した。同氏は米国の現状を分析し、トランプ米大統領の新型コロナウイルスへの対応を批判した。中国紙・環球時報が23日付で伝えた。

同氏は「多くの人がフードバンクに助けを求めており、フードバンクはすでに供給能力の限界を超えている。米国は第三世界の国(発展途上国)のようだ」としたほか、「数カ月後に米国の失業率は30%を超えるだろう」と予測。米国内の社会インフラでは対応できない可能性があると警鐘を鳴らした。

そして、「米国の保障システムは決して十分ではない。米国の不平等はそれほど深刻だ。新型コロナウイルスは衛生状態が最も悪い人を狙っている。先進国の中で、米国は全体的な衛生状態が最も悪く、医療の不平等が最も深刻な国の1つだ」と指摘した。

また、「トランプ氏の間違った管理で、ホワイトハウスのパンデミック対策オフィスを廃止したり、米疾病予防コントロールセンター(CDC)の予算を削減したりした。米国が危機に陥った時、検査用具やマスク、防護服が十分になかった」と批判。「トランプ氏が一部の地域の再開放(都市封鎖の終了)を奨励したが、これが新型コロナウイルスの流行を促進し、新たな感染爆発を引き起こした」とも指摘した。

さらに、「米国はしっかり準備していなかった。しかし、準備不足を考慮しても、トランプ氏が科学ではなく政治を新型コロナウイルスと結びつけるという決定を下したことは、われわれのウイルスへの対応が(準備よりも)さらに悪かったことを意味する」とした。

同氏は最後に、「世界的な感染症の流行や気候変動に対抗するためには国際協力が必要だ。だが、トランプ氏はこれを理解していない」と批判した。(翻訳・編集/毛利)

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