参加国政府の強力な支援と融資監督制度を持つことから、国際開発金融機関は借款側への影響力が商業銀行より強い。紛争解決制度において、国際開発銀行の特徴は「非法律式」であり、AIIBも主に交渉・協議で紛争を解決する。その使命を考えると、国際開発金融機関の機能の1つは投資家に参加を働きかけることとなる。このため世界銀行は投資紛争解決国際センター(ICSID)を設けた。AIIBも投資家を動かすことを重要な目標の1つとしている。業務目的に合致し、規約の明確な規定に違反しなければ、ICSIDに類似した機関を将来的に設立し、「一帯一路」(the Belt and Road)事業がその主要業務になると見られている。
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