2011年12月9日、中国の第28次中国南極科学考察隊は、同隊所属のヘリコプターが氷山の上に墜落したと報告した。現地時間の8日午後9時20分（北京時間9日0時20分ごろ）、「雪鷹号」は同隊の船舶「雪龍号」への帰還の際、氷山の間を飛行中にコントロールを失って墜落した。国営ニュースサイト・中国広播ネットが伝えた。

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2人の乗組員は脱出し、うち1人が軽傷を負ったが、無事に「雪龍号」へ帰還した。当局は考察隊に作業を一時中断させ、事故現場での原因究明およびヘリコプターの残骸収集作業を指示したという。

「雪鷹号」は、2008年12月にロシアから購入したもので、09年に南極考察隊の装備に正式採用された。最大離陸重量は12．7トンで、一度に5トンの貨物を運搬できる。最大積載人数は14人、最高速度は時速255km。同軸二重反転ローターにより、耐風能力は高いという。（翻訳・編集/内山）