田んぼに巨大廃墟が鎮座…建設途中でとん挫したその理由は?―福建省福州市

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11月12日、中国・福建省福州市の郊外、見渡す田んぼの真ん中に巨大な廃墟が横たわっているのが見える。2万平米の敷地に6棟の高層住宅。完成を待つことなく廃墟となってしまった理由は、この集合住宅が違法に建てられたものだったからだ。

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2011年11月12日、中国・福建省福州市の郊外、見渡す田んぼの真ん中に巨大な廃墟が横たわっているのが見える。2万平米の敷地に6棟の高層住宅。完成すれば10棟が建つ予定だったが、それを待つことなく廃墟となってしまった。その理由は、この集合住宅が違法に建てられたものだったからだ。チャイナフォトプレスの報道。

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近隣の村で住環境改善のために100世帯が共同出資し、1400万元(約1億7200万円)を投じて建設を試みた集合住宅だったが、農用地などを無断で占拠して工事を強行した故に、2008年に強制取り壊しとなった。しかし、建設途中でとん挫した建築物を撤去する資金をねん出できるほど村民が経済的に豊かなわけがなく、雨風に任せて朽ちるままとなっている。

都市と農村間の格差が縮まり、よりよい住居への需要が高まるにつれ、低コストで大規模な集合住宅をスピード建設する傾向が強まっており、それに伴って建築物の寿命はどんどん短くなっている。こうした廃墟の奇妙な光景は、国家の発展過程が遺すいびつな側面を象徴しているかのようだ。(翻訳・編集/愛玉)



   

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