中国公安部、「東南アジアから中国への人身売買が増加」―中国英字紙

Record China    2011年12月5日(月) 5時50分

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3日、中国の英字紙チャイナデイリーによれば、中国公安部の人身売買事件担当・陳士渠主任が独占取材を受け、国際人身売買が増加傾向にあることを明らかにした。写真は2011年10月貴州省で誘拐された児童が救出、親元に帰される様子。

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2011年12月3日、中国の英字紙チャイナデイリーによれば、中国公安部の人身売買事件担当・陳士渠(チェン・シーチュー)主任が独占取材を受け、国際人身売買が増加傾向にあることを明らかにした。近年、中国で保護される人身売買被害者はほとんどがベトナム、ミャンマー、ラオスなど東南アジアからの外国人女性だという。

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陳主任は、具体的な事件件数や被害者女性の人数は明かさなかったものの、河北省を例に09年からすでに106人の外国人花嫁が保護されているという。通常、国際人身売買組織と中国国内の集団は協力してこのような犯罪を計画、外国犯罪者が女性を見つけてくる。被害者はほとんどが農村部出身で20歳から30歳前後。中国での就業、中国人男性との結婚などとだまされて連れてこられる。中には不法に結婚紹介所を開設して中国の金持ちの奥さんになれるとだます例る。容姿などの条件で女性は1人2万元(約24万円)から5万元(約60万円)で取引される。中には中国農村部で非合法な花嫁となり、売春を強要されることもある。

10年8月、ミャンマーから3万元で江蘇省江都市に売られた22歳の女性は、仕事があるとだまされ、現地の村民の花嫁にさせられた。彼女の夫になった28歳の農民には知的障害があり、雲南省から来た「仲介者」は、言葉巧みに「妹があなたに嫁ぎたいといっているので3万元払ってほしい」と農民をだました。中国語も話せず、抵抗するすべがない彼女は、結婚後、夫から家庭内暴力の被害を受けた。最終的に彼女は隣人宅に逃げ込み警察に通報したという。今年2月、彼女は江蘇省警察に保護され、ミャンマーに帰国した。しかし、「仲介者」は逃亡中で、公開手配されている。

中国当局も警戒を強めている。広西省では30件の人身売買で11の犯罪集団、53人の容疑者が検挙された。この事件で52人のベトナム女性と13人の児童が保護されている。雲南省でも17人が検挙され、22人が保護されているが、犯罪の根絶にはまだ時間がかかりそうだ。(翻訳・編集/渡邊英子)

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