中国で日本の意外なものがヒット、中国の「おひとりさま経済」は日本以上か―香港メディア

Record China    2018年2月23日(金) 9時40分

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香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストは17日、中国で若い世代が抱える孤独感や寂しさが、新たなビジネス「おひとりさま経済」を生み出していると報じた。写真は旅かえる。

2018年2月21日、中国メディアの参考消息網によると、香港英字紙のサウスチャイナ・モーニング・ポストは17日、中国で若い世代が抱える孤独感や寂しさが、新たなビジネス「おひとりさま経済」を生み出していると報じた。以下はその概要。

26歳のある女性カメラマンは、アパートに同居している友人はいるが、言葉を交わすことは少ないという。最愛の存在は、日本のゲームアプリ「旅かえる」の「かえる」だ。「まるで自分自身のように感じる」と話す。

「旅かえる」は日本語ゲームだが、中国で大ヒットしている。ユーザーはこの女性のように高い教育を受け、若く、お金を使う意思もあるが、誰かとともに消費をするのではなく、1人きりでお金を使う人々だ。

ある報告書によると、中国では1人暮らしをしている若者が経済の新たな存在として注目されるようになっている。独身でアパートを借りて住み、家族や親戚とは別の都市に住んでいるこうした人々は、日々の生活で強いストレスを抱えており、1人だけの消費にそのはけ口を求めようとしている。

47歳以下の1万人を対象に行われた調査によると、孤独感の解消法は、テレビや映画(67%)、スマホゲーム(49%)、バーやネットカフェ(46%)、スポーツジム(39%)、音楽鑑賞やカラオケ(25%)という結果だった。

おひとりさま経済の規模は明らかではない。だが火鍋店や娯楽機器メーカーなど多くの企業が、こうした1人暮らしをしている若い世代の生活スタイルから利益を上げようとする動きを見せている。

おひとりさま向けのミニカラオケは、ショッピングセンターや映画館、空港や地下鉄駅などさまざまな場所に増えている。「ひとり鍋」のサービスを展開するチェーン店も業績を大きく伸ばし、株価は2倍に上昇した。個室のスポーツジムも増えている。

こうした新たな消費傾向はミレニアル世代を中心に顕著だ。北京理工大学のある経済学者は「中国のおひとりさま経済は、本場の日本をも上回る可能性がある」と指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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