臭いものにはふたをする?何かあるとすぐ干される中国、「封殺」対象だらけに―米華字メディア

Record China    2018年2月3日(土) 16時30分

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1日、米華字メディア・多維新聞は、意向に沿わない文化コンテンツを次々と「封殺」する中国政府の姿勢を批判するコラム記事を掲載した。資料写真。

2018年2月1日、米華字メディア・多維新聞は、意向に沿わない文化コンテンツを次々と「封殺」する中国政府の姿勢を批判するコラム記事を掲載した。

先日、中国のラップ歌手PG Oneが発表した楽曲「聖誕夜」の歌詞があまりに過激で、女性蔑視や違法薬物の使用を連想させると官制メディアなどから批判された。中国中央テレビ、新華社、人民日報環球時報などがPG Oneをネガティブの典型として批判した。そして、別のラップ歌手GAIなど、中国のヒップホップ音楽全体が影響を受けた。

また、中国国家新聞出版広電総局は1月19日、「党に批判的な俳優」「低俗、俗悪な俳優」「思想や品格が低い俳優」「スキャンダルやモラルに問題のある俳優」、さらにタトゥーのある芸能人やヒップホップ文化、サブカルチャー、退廃的文化を番組に起用しないよう通達を出した。

中国政府は「統治階級の腐敗、軍事取引など政府統治に影響を及ぼしかねない政治的に微妙な内容」「ポルノ、暴力」「思想や政治的立場が中国政府と相容れないもの」「文化大革命や天安門事件、朝鮮戦争を題材にしたもの」といった基準で数々の文化コンテンツを「封殺」してきたとされる。

記事は「社会環境の浄化、社会管理の強化という点において、中国政府が規制をかけるのは非難されるべきことではない。しかし、一部の文化的な表現形式や題材を一律にシャットアウトしてしまうやり方は、かえって当局を難しい状況に追い込むことになる。この問題において、中国政府はすでにかなりの損失を出している。こういったやり方は、多元的な文化の発展にマッチするものなのだろうか」と疑問を呈した。(翻訳・編集/川尻

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