シルクロードを復興させ、米国の包囲を打破せよ―中国紙

Record China    2011年12月3日(土) 7時10分

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11月30日、清華大学国際伝播研究センターの李希光主任は中国紙への寄稿で、昔のシルクロードを復興させ、米国の包囲を打破すべきだと論じた。写真は11月30日、上海を訪問したミャンマー国防軍のミン・アウン・フライン総司令官。

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2011年11月30日、中国紙・環球時報清華大学国際伝播研究センターの李希光(リー・シーグアン)主任の寄稿「シルクロードを復興させ、米国の包囲を打破せよ」を掲載した。以下はその内容。

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ヒラリー・クリントン米国務長官が30日、ミャンマーを訪問した。米国務長官の同国訪問は約50年ぶり。ミャンマーは昔から中国の同志であり兄弟でもあった。中国にとって同国は南シナ海やマラッカ海峡を避け、中国西南部からインド洋に直接抜ける大事な近道だ。

だが、昨年11月に同国の政局が変化。西側は良い機会とばかりに親中派の同国を「中国路線」から引き離そうと躍起になっている。同国は新しい大統領が就任すると、一方的にミッソン水力発電所の合同プロジェクトを中止すると宣言。これに対し、クリントン国務長官は真っ先に歓迎の意を示し、1カ月後に同国を訪問すると約束した。

これは米国が新アジア政策をとってから初めての重大行動だ。イラクやアフガニスタン戦争の終結後、米国は戦略の中心を中国周辺に移行している。その目的はずばり中国だ。9月には中国を回避し、中東や中央アジアからアフガニスタン、パキスタンを経てインドをつなぐ「新シルクロード戦略」を打ち出している。

これと同時にオバマ大統領は環太平洋経済連携協定(TPP)を始動。中国は世界最大の貿易国でありながら、「完全な市場経済国家ではない」という理由でこの枠組みから除外。それなのに市場の自由度で中国に遠く及ばないベトナムを引き入れた。

米国の中国包囲の目的は、中国がアジアで米国を上回る強国になることを阻止するためだ。米国はそのために東では日韓に軍隊を駐留、北朝鮮問題を利用して中国を牽制、東南アジアでは台湾問題を利用して中国を牽制、南シナ海では中国と領土紛争を抱える国と結託し、さらに南ではオーストラリアを「第2列島線」の要所にしている。

こうした動きに対抗するため、中国は自らの地政学的戦略を見直す必要がある。アフガニスタン、パキスタン、イラン、インド、そして中国の5カ国による対話の枠組みや経済協力機構の構築を提唱し、昔のシルクロードを復興させるべきだろう。(翻訳・編集/NN)

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