韓国検察内で性犯罪が横行、現職女性検事による「韓国版Me Too運動」が反響呼ぶ

Record China    2018年1月31日(水) 16時0分

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31日、韓国で現職の女性検事が自身の経験したセクハラ被害を暴露し、大反響を呼んでいる。資料写真。

2018年1月31日、韓国で現職の女性検事が自身の経験したセクハラ被害を暴露し、大反響を呼んでいる。韓国・JTBCなどが伝えた。

ソ・ジヒョン昌原地検統営支庁検事は26日、検察内部のネットワークに「私は望みます」と題する文章を掲載し、8年前にセクハラ被害、3年前に人事上の不利益を受けたと明らかにした。ソ検事は「10年10月30日、ある葬式場で法務部長官に随行していた時、多くの人が見ている前で法務部幹部からひどいセクハラを受けた」と告白。さらに「その後、所属庁の幹部を通じて謝罪を受けることになったが、その幹部から連絡はなく、むしろ14年の事務監査で検察総長から警告を受け、15年には異例の人事発令を受けた」と主張した。

ソ検事は29日にはニュース番組にも出演し、被害を打ち明けた理由について「性暴力被害者たちに『決してあなたたちに非はない』とのメッセージを伝えたかった」と述べた。その他にも「検察の改革のため」「加害者たちに罪を認めて被害者に許しを請うよう促すため」と説明した。また、ソ検事は知人の女性検事が受けた3件の被害も暴露した。中には性的暴行被害もあったという。

この「勇気ある暴露」は韓国社会で大きな反響を呼び、ネット上には「難しい決断をしたソ検事に拍手を送りたい」「被害者に罪はない。被害者が堂々とするのは当然のこと」「絶対に辞職しないで。定年まで検察で働いてほしい」など多くの応援コメントが寄せられている。また「性犯罪者が裁判をしているから、性犯罪への処罰が甘い」「最もクリーンでなければならない検察がこんな状態なら、普通の会社はどうなる?」「自分の権力を信じ、こんなことになるとは想像もしていなかっただろう」「権威主義を悪用したのだから相応の処罰を受けるべき」などセクハラ被害を隠そうとした検察に対する怒りの声も相次いでいる。

さらに、「私も被害を受けた」と主張する人も続出しているという。元検事の女性はあるメディアに対し、「過去に直属の上司からセクハラ被害を受けたが、同様の被害を受けた同僚検事から『先輩検事に相談したところ、抵抗すれば職を失うことになると言われた』との話を聞いて諦めた。結局はそのストレスに耐えられず退職を決意した」と明かし、さらなる波紋を広げている。(翻訳・編集/堂本

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